透明のマウスピースを使って歯並びを矯正する「インビザライン」矯正は、数あるマウスピース矯正の中でも症例数が豊富で、多くの方から選ばれています。
インビザラインで使用するのは透明のマウスピースであり、従来のブラケット矯正(ワイヤー矯正)で使用する金属のブラケットやワイヤーに比べると目立ちにくいことが特徴です。患者様ご自身で取り外すことができるため、食事や歯のお手入れも普段と同じように行えるというメリットがあります。
このように多くのメリットがあるインビザラインにも、いくつかのデメリットがあります。インビザラインは優れた矯正治療法ですが、デメリットがあることを知らずに治療を受けると「こんなデメリットがあったなんて知らなかった」と後悔につながる可能性もあるでしょう。
そこでこの記事では、インビザラインのデメリットや、実際のインビザラインの症例をご紹介します。
インビザラインのメリットだけでなくデメリットもしっかり把握した上で、自分に適しているのかチェックし、信頼できる歯科医師のもとで安心して治療を受けられるようにしましょう。
インビザラインとは
インビザライン矯正とは、アメリカのアライン・テクノロジー社が提供する透明のマウスピース型矯正装置を使った歯科矯正治療法です。
世界100カ国以上で1000万人以上(2021年現在)の人々がインビザラインによる矯正治療を受けており、数多くの症例があります。
これまでは、矯正治療といえば銀色の矯正装置を歯の表面や裏面に装着するブラケット矯正(ワイヤー矯正)を思い浮かべる人が多かったと思いますが、現在はインビザラインを始めとしたマウスピースによる矯正を選ぶ人も増えています。
透明のマウスピースを使用するため目立ちにくく、矯正中の見た目が気になる人も安心です。
インビザライン矯正の治療期間は症例によって異なりますが、目安としては部分矯正の場合で6ヶ月ほど、全体矯正の場合で2年〜2年半ほどです。
なお、インビザライン矯正は原則として保険は適用されないため自費診療となり、歯科クリニックによっても費用は異なります。
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インビザラインのデメリット
ここからは、インビザラインのデメリットをご紹介します。インビザライン矯正を受けようか考えている場合はメリットだけでなくデメリットも把握しておきましょう。
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インビザラインでの治療が難しい症例もある
インビザラインは技術の進歩によって対応できる症例が幅広くなってきているものの、すべての症例を治療できるわけではありません。
特に苦手といわれるのが、歯を大きく動かす必要のある症例の場合です。以下で具体的な例を見てみましょう。
- 重度の上顎前突(出っ歯)
- 重度の下顎前突(受け口)
- もともと生えている歯が少ない
- 抜歯が必要なケースで、かみ合わせが深くなったり前歯が倒れ込むなどのリスクがある
- 埋伏歯(顎の骨や歯肉の中に埋まって出てきていない歯)があり、マウスピースで歯を覆うことができない など
少し歯を動かすことで改善できる上顎前突(出っ歯)や下顎前突(受け口)であればインビザラインでの矯正が可能です。しかし、重度のケースで上下顎に大きなずれがある場合、矯正治療で歯を動かすだけでなく、骨格を変える外科手術が必要になります。
近年では、抜歯を伴う症例の場合もインビザラインで治療できるようになってきましたが、前歯が内側に倒れ込む、かみ合わせが深くなるなどのリスクが考えられる場合はインビザラインのみで治療することは難しいです。
また、インビザラインでは歯をマウスピースで覆うことで力を掛け、動かしていきます。歯が埋まってしまっており、マウスピースで覆うことができない場合は矯正力を掛けられず、効果が発揮できません。
このように、中にはインビザライン向きではない症例もあります。無理にインビザラインで治療しようとするとかみ合わせが悪くなるなどの失敗につながるため、まずは自分の歯がインビザラインに適した症例であるかどうかを判断することが非常に重要です。
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歯周病やインプラントの場合は治療できない
歯周病になっている場合や、インプラントがある場合は、インビザラインでの治療ができません。
歯周病とは、細菌感染によって引き起こされ、歯の周りの歯茎(歯肉)や歯を支えている骨(歯槽骨)が溶けてしまう病気のことです。厚生労働省が手掛ける生活習慣病予防のための健康情報サイト「e-ヘルスネット」でも、歯周病は虫歯と並び、歯を失う二大原因であると記載されています。
重度の歯周病では歯がグラグラし、最悪の場合、矯正治療中に歯が抜け落ちてしまう恐れがあります。
人工歯根を顎の骨に埋め込むインプラントの場合、天然の歯根とは異なり、後から移動させることができないためインビザライン矯正ができません。
歯列矯正とインプラント治療のどちらも受けようと考えている方は、先に矯正治療を行い、歯並びを整えてからインプラント治療を行うといいでしょう。
永久歯が生えてくると再度型取りが必要
インビザラインには、子ども用の「インビザライン・ファースト」があります。
虫歯のリスクが少なく、ブラケット矯正(ワイヤー矯正)のように矯正装置が目立つことがないため、見た目の気になるお子さんでも安心して治療しやすいということがメリットですが、乳歯が抜けて永久歯が生えてくると、これまで使っていたマウスピースが入らなくなることがあります。
この場合、新たにお口の中の型取りをし直す必要があります。
インビザラインを取り扱っていない歯科クリニックもある
インビザラインを取り扱えるのは、アメリカのアライン・テクノロジー社が発行するライセンスを取得した歯科医師のみです。
ライセンスの取得には審査基準を満たす必要があり、すべての歯科医師がインビザラインのライセンスを持っているわけではないため、インビザラインを取り扱っていない歯科クリニックもあります。
専門的な知識・技術が求められる
インビザラインは、一般的なブラケット矯正(ワイヤー矯正)とは大きく異なる矯正方法です。
同じインビザライン矯正でも歯科医師によって治療計画や治療方針には違いがあるため、歯科医師の知識や技術によって、治療の結果が左右されます。
インビザライン矯正を受けるのであれば、知識や経験が豊富な歯科医師を選ぶことが重要です。
ブラケット矯正に比べると治療期間が長くなる
インビザラインは、ブラケット矯正に比べると治療期間が少し長くなる傾向にあります。患者様一人ひとりの症例によっても異なりますが、目安としてはブラケット矯正の1.2〜1.5倍ほどです。
なお、インビザライン矯正では、治療開始前から治療期間をある程度把握できます。気になる点があれば、事前に歯科医師に相談してみましょう。
食事のときに取り外す必要がある
インビザラインでの矯正治療中、食事をする際はマウスピースを取り外す必要があります。
矯正装置のない状態で食事ができることはメリットでもありますが、ジュースを飲むときや、ちょっとお菓子を食べる間食時もマウスピースを取り外さなければならないため、面倒だと感じることもあるでしょう。
調理師やパティシエなど仕事でこまめに飲食の必要がある方や、運動で多くのカロリーを消費するため頻繁な栄養補給が欠かせないスポーツ選手の方など、お仕事やライフスタイルによってはインビザラインでの矯正治療が向いていないケースもあります。
飲み物は、水や糖分を含まないコーヒー、紅茶、お茶などはマウスピースを装着したまま飲んでも大丈夫ですが、コーヒーやお茶は着色物質(タンニン)が含まれるため、歯の汚れが気になる方はマウスピースを外して飲みましょう。
ジュースなど甘い飲み物の場合は虫歯の原因になるため、マウスピースを取り外して飲み、飲食後は歯磨きをしてからマウスピースを装着する必要があります。
飲食の際に取り外しが必要であることはデメリットでもありますが、「マウスピースの取り外しが面倒になって間食が減って痩せた」という声もあり、中には結果的にメリットを感じている方もいるようです。
かみ合わせが悪くなってしまうケースがある
インビザライン矯正では、歯並びは良くなったものの、かみ合わせが悪くなってしまうことがあります。
代表的なインビザラインのトラブルが奥歯の沈み込みで、奥歯と奥歯の間にマウスピースを挟むことで奥歯が沈んでしまい、もともと噛み合っていた奥歯が当たりにくくなるという副作用です。歯の噛み締め癖や歯ぎしりがある方は、このような副作用の影響が出やすくなります。
奥歯の沈み込みが発生した場合、顎間ゴムなどを使って治療をする、奥歯のマウスピースを切り取るなどの方法で処置します。部分的にブラケット矯正で修正が必要になることもあります。
患者様ご自身で食事のしにくさ、噛みにくさを感じるほどかみ合わせが悪くなってしまうケースは少なく、修正によって回復することがほとんどです。
装着時間を守らないと予定通りに歯が動かない
インビザラインでは、マウスピースを1日22時間以上装着することが推奨されています。食事中と歯磨きのとき以外は、起きているときも寝るときもずっとマウスピースを付けて生活するイメージです。
インビザラインでは、1個のマウスピースにつき最大で0.25mmほど歯を動かしますが、マウスピースを外している時間が長くなると歯が元に戻ってしまい、事前の治療計画通りに歯が動かなくなってしまう可能性があります。
自分で自由に取り外しできることはメリットですが、外している時間が長くなってしまわないよう、装着時間は必ず守りましょう。
マウスピースを自分で管理する必要がある
インビザラインでは、患者様が自分でマウスピースの取り外しが可能ですが、同時に管理も自分で行わなければなりません。
インビザラインでは、数週間から1、2ヶ月分のマウスピースをまとめて受け取り、それを1週間〜2週間ごとに交換して歯を移動させていきます。決められた期間ごとにきちんとマウスピースを交換しないと、マウスピースが合わなくなってしまうことがあります。
また、食事をしに外に出かけたときや間食のときにマウスピースを紛失してしまわないよう、注意が必要です。専用のケースに入れて、なくさないようにしましょう。
インビザラインのマウスピースは、清潔に使い続けるためのお手入れが必要です。取り外す度に水洗いし、1週間に1回か2回は洗浄剤を使って清掃しましょう。
マウスピース装着のみでなく、他の処置も必要
インビザラインは「マウスピース矯正」と呼ばれるため、マウスピースを装着するだけで歯並びを整えられる手軽な治療と思っている方もいるかもしれません。
しかし、インビザラインではマウスピースだけでなく、症例によっては他の処置も必要が必要になるケースもあります。例えば、以下のような処置です。
- アタッチメントを付ける
- 顎間ゴムをかける
- 歯を削る
- 歯を抜く
基本的に、アタッチメントは必ず使用します。アタッチメントとは歯の表面に貼り付けるもので、これによって歯にしっかりと矯正力をかけていきます。
アタッチメントを付けずに治療することも可能ですが、治療計画通りに歯を動かせなくなったり、十分な矯正力が掛けられず治療期間が長引いてしまうため、基本的にはアタッチメントは必要であると考えておきましょう。
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インビザラインのデメリットのQ&A
ここからは、インビザラインのデメリットに関するQ&Aをご紹介します。
インビザラインで歯を削る場合に考えられるデメリットは?
従来の矯正方法の場合、矯正して歯が移動するスペースを作るケースが多くありましたが、インビザラインの場合は歯を削る処置を行うケースが多いです。
インビザラインで歯を削る処置は「ディスキング」や「IPR(Interproximal Enamel Reduction)」と呼ばれ、紙のような薄いヤスリなどを使って歯と歯の間を少しずつ削り、歯が移動する隙間を作ります。
このとき削る量は最大でも0.5mmほどで、削る部分は歯の最表面にあるエナメル質の範囲内であるため、歯の健康が損なわれる心配や削るときの痛みもほぼありません。
しかし、削り過ぎると知覚過敏が起こったり、歯の移動に時間がかかるリスクがあります。少ない量とはいえ健康な歯質を削る必要があることはデメリットですが、スペースを確保せずに無理に歯を並べようとするとまた別のトラブルが生じてしまうため、矯正治療では必ず歯が並ぶスペースを作る必要があります。
ディスキングについて不安な点があれば、事前に歯科医師とよく相談し、納得した上で治療を受けるようにするといいでしょう。ディスキングの場所があまりに多くなる場合、抜歯した方がいいケースもあります。
インビザラインで抜歯する場合に考えられるデメリットは?
抜歯を伴う矯正治療の場合、そもそもインビザラインでは対応できない可能性があります。インビザラインのみでの治療が難しい場合、ブラケット矯正を併用して治療を行うケースもあるでしょう。
また、インビザラインに限ったことではありませんが、抜歯を伴う矯正治療には「抜歯後に痛みや腫れが起こることがある」「治療期間が長くなることがある」「健康な歯を抜く必要がある」というデメリットがあります。
日本人はもともと顎が小さく、抜歯が必要となる症例も少なくありません。抜歯について不安があれば、歯科医師とじっくり相談するようにしましょう。
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インビザラインで加速装置を使うデメリットは?
加速装置とは、インビザラインと併用して使用することで治療期間を短縮することを目的とした装置のことです。
代表的な加速装置が「オーソパルス」で、近赤外線の微弱なエネルギーを照射することで骨の再生を促し、治療期間を短くします。痛みを軽減する効果も期待できます。
オーソパルスは治療を早く進められることがメリットですが、もしも治療中にズレが生じた場合、そのズレまで早く進んでしまうことがデメリットです。このようなトラブルを避けるため、オーソパルスを使用する場合は、通常よりも通院頻度を多くし、しっかりと経過観察していく必要があります。
インビザラインで部分矯正を行うデメリットは?
インビザラインには「インビザライン・ライト」「インビザライン・エクスプレス」「インビザラインGO」といった、部分矯正や後戻り用のシステムも存在します。
部分矯正の場合、費用を抑えられることや治療期間が短いことがメリットですが「部分矯正で治療できる症例が限られる」「治療期間に制限がある」などのデメリットがあります。
部分矯正にもさまざまな方法があるため、歯科医師としっかり相談した上で検討しましょう。
インビザラインで後悔しないためのポイント・注意点
ここからは、インビザライン矯正で後悔しないためのポイントや注意点をご紹介します。安心して治療を受けるためにも、是非参考にしてみてください。
矯正認定医のいる歯科医院を選ぶ
インビザライン矯正は歯科医師の知識や技術によって治療の効果や結果が左右されます。そのため、経験豊富で確かな技術を持つ歯科医師のもとで治療を受けることが大切です。
選ぶ基準の一つの目安としては「矯正認定医」があります。矯正認定医とは、日本矯正歯科学会が認定する矯正治療の専門的な資格のことで、認定医と認められるためには5年以上の研修と臨床を経て、試験に合格しなければなりません。
症例と合わせて医師の資格や経歴などをチェックしてみるといいでしょう。
また、実際に歯科クリニックに足を運び、担当する歯科医師と話をしてみることも大切です。デメリットやリスクまでしっかり説明してくれるか、悩みに親身に寄り添ってくれるかなど、安心して治療が続けられるクリニックを選びましょう。
インビザライン矯正のルールを守る
インビザライン治療をスムーズに進め、治療を成功させるためには定められたルールを守ることが大切です。
- 1日22時間以上マウスピースを装着する
- 飲食の際はマウスピースを外し、歯磨きをしてから装着する
- 定期的にマウスピースのお手入れ・洗浄をする など
これらのルールを守らないと、治療計画通りに治療が進まなくなってしまう可能性があります。ライフスタイルによってはインビザラインでの矯正が向いていないと考えられる場合もあるため、自分に適した方法であるかよく検討しましょう。
インビザライン矯正の症例
ここからは、当院でインビザライン矯正を受けた山崎春佳様(@haruka_yamazaki)の症例をご紹介します。
治療目的
まずは、今回インビザライン矯正を受けようと考えた理由について伺いました。
Q:今回、インビザライン矯正を受けようと思ったきっかけについて教えてください。
子供の頃から歯が平均より大きい上に顎が小さかったため、歯が前に出たり綺麗に並んでいませんでした。中学生の頃に3年間ワイヤー矯正をして綺麗になったけど、時間が経ち今になって結局戻ってしまいました。
見え方が気になり出したのはもちろんですが、それよりも普段から少し口が閉じにくくなってしまったことで滑舌が悪くなったり、いびきをかくようになってしまってこのままではいけないと思い、矯正を考え出しました。
そして見た目にはあまりわからないことからモデルの仕事にも支障なくそのままできるというマウスピース矯正に出会って即決しました。
治療開始前後の感想
矯正治療を行う際は、まずカウンセリングを行います。歯並びについての悩みや疑問、治療についての希望があれば相談してみましょう。
Q:カウンセリングはいかがでしたか?
とても丁寧に優しく相談に乗ってくださいました。歯形を取ってどのくらいのペースでどの程度治せるか説明してくださいました。
駅前すぐの好アクセスなので通いやすく、みなさん対応が丁寧で優しくて、院内もおしゃれでとてもきれいでした!
インビザライン矯正では、シミュレーションによって治療を始める前からゴールとする歯並びを患者様ご自身にご確認いただけることが大きな特徴です。
治療前〜治療完了後の歯並びの変化がわかるため、モチベーションを保ちながら矯正治療を続けていけるでしょう。
受けた治療について
今回は、インビザラインで矯正治療を行いました。
Q:今回の治療内容について教えてください。
インビザラインの治療を受けました。ワイヤー矯正を中学生の頃にした際に既に抜歯していたので、今回はしていません。
Q:治療期間はどれくらいかかりましたか?
完成まで約1年くらいでした。
Q:治療費以外のセルフケアでかかった費用はどのくらいでしたか?
買ったのはマウスピースの洗浄剤のみで、治療費の他はほとんど費用はかかりませんでした。
治療中の感想
ここからは、治療中の感想をご紹介します。
Q:インビザライン矯正はいかがでしたか?
常につけていないと戻ってしまったり効果が出なかったりがあるので、歯ブラシを持ち歩いて食べる時以外はなるべくつけるように注意しました。
Q:インビザライン矯正治療中の痛みについてはいかがでしたか?
マウスピースをなるべくつけるようにするのは大変でしたが、私は昔にワイヤー矯正の痛みを経験しているので、今回のマウスピース矯正の痛みは比べ物にならないほど楽でした。真面目に長時間つけていればつけているほど早く痛みもなくなっていきました。
1つ目のマウスピースをつけてすぐに歯が動いていることを実感できたので、この調子で早く綺麗になりたい!と思って続けられました。
治療後の感想
あらかじめ立てた治療計画の通りに治療を進めていき、歯が動いたら矯正治療は完了です。その後は、歯の後戻りを防ぐ保定期間に入ります。
Q:インビザライン矯正を終えた感想を教えてください。
歯に対する全ての悩みが解決されました!すごく綺麗になって大満足です!理想的な並びと口の見え方になりました。
口を閉じている時も開けている時もきれいに笑えるようになって、しゃべりやすくなったし、いびきもかかないようになりました。人生が変わりました✨
撮影中横顔を褒められるようになったのも嬉しかったです!
Q:同じ悩みを持った人へアドバイスがあればお願いします。
私はマウスピース矯正をしたおかげで元々嫌いだった口元に自信を持てるようになったので、ちょっとでも気になる方はまずは行って相談してみてほしいです。
治療の経過
ここからは、山崎春佳様のインビザライン矯正の治療の経過をご紹介します。
【初診時】
治療前の初診時の状態です。
上の前歯の突出が見られます。前歯が出ている上顎前突(出っ歯)は見た目のコンプレックスになるほか、滑舌が悪くなったり、口呼吸になりやすいというデメリットがあります。
口呼吸になると虫歯や歯周病のリスクが上昇したり、いびきを引き起こしたり、口臭の原因になることもあるため、歯や全身の健康維持のためにも早めに矯正治療を検討するのがおすすめです。
【2回目の治療時】
2回目の治療時に、できあがったマウスピース(アライナー)を受け取り、そこから装着スタートです。
上の写真はマウスピース装着前、下はマウスピースを装着した状態です。インビザラインのマウスピースは透明のため笑顔になったときも目立ちにくいことがメリット。ツヤツヤしており、清潔感もあります。
【3回目の治療時】
インビザラインでは、1週間〜2週間ごとにマウスピースを交換しながら少しずつ歯を移動させていきます。
細かく歯を動かしていくため、ブラケット矯正(ワイヤー矯正)に比べて痛みが少なく、矯正器具で口の中を傷つけてしまう心配がないこともメリットです。
【4回目の治療時】
マウスピースを装着している状態の写真です。マウスピースを交換して、治療を継続していきます。
【5回目の治療時】
上はマウスピース装着前、下はマウスピース装着後の写真です。
初診時に比べて、少しずつ歯並びが整ってきているのがわかります。
【6回目の治療時】
新しいマウスピースに交換し、治療を継続していきます。
ブラケット矯正の場合、矯正装置を自分で取り外すことができないため歯ブラシでのブラッシングが難しくなるというデメリットがありますが、インビザラインの場合はご自身でマウスピースを取り外していただけるため、歯のお手入れも普段通り行っていただけます。
【7回目の治療時】
新しいマウスピースに交換して、治療を続けます。
【8回目の治療時】
前歯の突出が改善し、歯並びのアーチもきれいに整いました。
インビザライン矯正の治療期間は症例によっても異なりますが、山崎春佳様の場合、8回目で治療は完了です。この後はリテーナー(保定装置)を使った保定を行い、歯の後戻りを防ぎます。
治療のビフォーアフター
インビザライン矯正を始める前と、インビザライン矯正完了後の歯並びのビフォーアフター画像をご紹介します。
左側が治療前、右側が治療後の状態です。
治療方法 | インビザライン矯正では、一人ひとりカスタムメイドで製作したマウスピースを装着して歯並びを整えていきます。 |
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治療期間 | 約1年 |
リスク・副作用 | インビザライン矯正では、マウスピースの装着時間を守ることが大切です。装着時間が不十分な場合や、適切な装着方法ではなかった場合、事前の計画通りに歯が動かないことがあります。 |
費用 (※自由診療となります) |
総額583,000円(内訳:インビザライン矯正治療費用550,000円、検査・診断費用33,000円、初診相談費用0円)
※治療費は治療当時の費用であり、現在の費用とは異なる場合があります。現在のインビザライン矯正の費用は料金表よりご確認ください。 |
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インビザラインは目立たずに矯正治療ができる、ブラケット矯正に比べて痛みが少ない、普段通りに食事や歯のお手入れができるなど多くのメリットがありますが、デメリットも存在します。
中でも装着時間は非常に重要で、定められた時間を守らないと思っていたように歯が動かないリスクもあるため、注意が必要です。また、すべての症例に対応できるわけではなく、インビザラインでは治療が難しいケースもあります。
インビザラインのデメリットについて詳しく知った上で治療を検討するようにしましょう。
「インビザラインを受けようか迷っている」「自分の歯並びがインビザラインで治療できるか知りたい」「セカンドオピニオンで相談したい」など、矯正治療で気になることがありましたら、ぜひ末広町駅矯正歯科にご相談ください。
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初診相談は無料となっておりますので、お電話(03−5834−3690)、ネット予約、LINEなどお気軽にお問い合わせお待ちしています。