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マウスピース矯正

マウスピース型矯正装置は寝る時だけ装着しても効果はある?睡眠に与える影響について紹介

マウスピース矯正

マウスピース型矯正装置は、矯正治療をしていることを周りの人に気づかれにくく、食事や歯磨きのときは外せるとして人気の歯列矯正方法です。
マウスピースというと、ボクシングなどのスポーツ選手が使っているものを想像する方も多いのではないでしょうか。

矯正用のマウスピースを装着することで歯を動かし、日常生活にあまり支障なく矯正治療ができます。
ただし着脱ができる反面、昼間は外して夜眠るときだけ装着するなど、推奨されている装着時間を守らない場合は、思ったような効果が得られない可能性もあります。

では、なぜ寝るときだけ装着してはダメなのでしょうか。
この記事では、マウスピース型矯正装置とそれ以外のマウスピースとの違い、寝るときだけ装着しても効果はあるのか、そしてマウスピース型矯正装置が睡眠に与える影響についてご紹介します。

マウスピース型矯正装置とそれ以外のマウスピースとの違い

一口にマウスピースといっても、欲しい効果によってそれぞれつけるべき種類が違います。そのため、どの種類を装着しても矯正効果が得られるわけではありません。

ここでは、マウスピース型矯正装置とそれ以外のマウスピースとの違いについてご紹介します。

マウスピース型矯正装置とは

マウスピース型矯正装置は、患者さんの歯型に合わせて作られた透明なマウスピースを装着し、徐々に交換しながら少しずつ歯を動かしていく歯列矯正方法です。

ワイヤーやブラケットなどを使用する従来の方法よりも目立たずに歯並びを治せるため、人と接する機会の多い仕事の方でも、気軽に治療が受けられます。

以下は、マウスピース型矯正装置の特徴です。

  • いつでも自分で取り外せる
  • 周囲の人に気づかれにくい
  • 虫歯や歯周病リスクを軽減できる
  • 歯を動かす痛みが比較的少ない

いつでも取り外せることはメリットでもありますが、デメリットにもなります。装置装着の自己管理ができない方は、なかなか治療が進まないためあまりおすすめできません。

マウスピース型矯正装置は、以下のような方におすすめの歯列矯正方法です。

  • 従来の矯正装置の見た目に抵抗がある方
  • 周囲の人に気づかれずに歯並びを治したい方
  • 治療中も普段通りに食事を楽しみたい方
  • 痛みや違和感が心配な方
  • 金属アレルギーの方
  • 治療中も口腔内の清潔を保ちたい方
  • スポーツをしている方・吹奏楽器を使う方

矯正治療で使用するマウスピースは、非常に薄いプラスチックでできているため、他の種類のマウスピースと比べて壊れやすくなっています。また、歯全体を覆っているので、歯ぎしりが強い方だと眠っている間にマウスピースが壊れてしまう恐れもあります。

それ以外のマウスピースの種類

マウスピースを使用するのにはさまざまな目的があり、それに合わせた種類を選ぶことが大切です。以下は、マウスピース矯正以外のマウスピースの種類と特徴です。

スポーツ用

スポーツ用マウスピースは別名マウスガードと呼び、人との接触が多いスポーツで衝突するときや、踏ん張ったりするときに力を込める場面で瞬間的な食いしばりによる歯の損傷を予防するために使用します。

以下は、スポーツ用マウスピースの特徴です。

  • 歯が損傷したり舌を噛んだりすることから守る
  • 瞬間的に力を込める際に歯を噛み締めすぎないようにする
  • ゴム製のやわらかいタイプが多い
  • チームで色を揃えられる

スポーツ用マウスピースは、歯科医院によっては製作を請け負っていません。その理由は、品質の高いものを作るには、スポーツ歯科学会などで技術を学ぶ必要があるからです。

また、やわらかい素材で作られているものが多いため、夜間の歯ぎしりなどへの効果はあまり期待できないので注意が必要です。

歯ぎしり用

睡眠時の歯ぎしりや食いしばりを予防するマウスピースはナイトガードと呼ばれ、歯の摩擦によるすり減りを予防、歯への負担を軽減します。以下は、歯ぎしり用マウスピースの特徴です。

  • 歯ぎしりで歯がダメージを負わないように保護する
  • 顎関節症の予防や改善にも効果を発揮
  • やわらかい素材で上下の歯同士の摩擦や圧力を軽減する
  • 症状で厚みを変える必要がある

顎関節に痛みのある方や歯ぎしり、顎関節の音がする方や歯ぎしり、食いしばりが強い方、肩こりがある方はレジン製の硬いタイプがおすすめです。

いびき、睡眠時無呼吸症候群予防

その他に、いびきや睡眠時無呼吸症候群を予防、改善することを目的としたマウスピースもあります。以下は、いびき、睡眠時無呼吸症候群予防のマウスピースの特徴です。

  • 舌が気道を塞がないような仕組みになっている
  • 下あごが上あごよりも前へ出る位置に保たれるように上下とも固定されている

寝ている間に舌が喉の奥に落ちて空気の通りが悪くならないように、特殊な構造のマウスピースを装着します。

マウスピース型矯正装置は寝るときだけ装着しても効果はある?

マウスピース型矯正装置は寝るときだけ装着しても効果はあるのでしょうか。ここでは、マウスピース型矯正装置の装着時間について解説します。

1日20時間の装着が必要

マウスピース型矯正装置は、1日20時間以上の装着が必要で、食事と歯磨きの時間以外は装着して過ごすことが基本です。そのため、寝るときだけ装着している場合、思うような効果を得られません。

マウスピース型矯正装置もワイヤー矯正と同じように、歯に力をかけ歯の周りの骨(歯槽骨)の代謝を促すことで歯を移動させ、少しずつ歯並びを直していきます。

詳しく説明すると、矯正装置によって力をかけられた面では歯の根っこが歯槽骨から離れようとし、その反対側の面では歯槽骨に押し付けられる形となります。力をかけられている方ではその隙間を埋めるように新しい骨が作られ、その反対側ではスペースを作るように骨が吸収されていくのです。

歯を動かすためには持続的に力をかける必要があるため、装着時間は必ず守らなければいけません。

外している時間が長いとどうなるか

マウスピース型矯正装置では、装着時間を守ることが大前提です。

推奨される装着時間(20時間以上/1日)が守られない場合、予定通りに歯が動かないうえに歯槽骨に対して悪い影響を与えてしまう可能性もあります。

マウスピースを昼間は外して夜だけ装着している場合、夜動いた歯の量が昼間外している間に戻ってしまいます。

仮に眠るときの8時間だけ装着しているとすると、8時間は歯が動いていますが、残りの16時間は戻っているということです。マウスピース型矯正装置は、装着時間が長い方が早く治療が終わります。

最初のうちはマウスピースを装着して過ごすことに違和感があるかもしれませんが、そのうち慣れて生活の一部になりますので、しばらくの間は我慢して装着するようにしましょう。

マウスピース型矯正装置が睡眠に与える影響について

マウスピース矯正をはじめてすぐの方にありがちなのは、「マウスピース矯正が気になって眠れない」というお悩みです。たしかにマウスピースに慣れないうちは、口の中に入れると意外と違和感があるものです。

ここでは、マウスピースが睡眠に与える影響についてご紹介します。

睡眠の質は落ちるのか

実際のところ、マウスピースを装着していてもいなくても睡眠の質に変化はみられません。

たしかに、人間は眠るときにメイクやメガネなどを取ります。そこにあえて装着したことのないマウスピースをつけるため、慣れていないうちは気になって入眠しにくいかもしれません。

慣れるまでに少し時間がかかるのはマウスピースのデメリットともいえますが、それだけ違和感のあるものですから、装着時間を守って装着し続けたときの効果は絶大です。眠れないからといってマウスピースを外さないようにしましょう。

マウスピース矯正を装着したことで睡眠の質が落ちたと感じている方も、必ず慣れて通常通りに眠れるようになります。まずは1週間と思って、マウスピースを装着してみてください。

マウスピースに慣れるまでの期間

マウスピース矯正に慣れるまでの期間は、個人差が大きい部分です。しかし、ほとんどの方は3日間程度違和感があるものの、1週間も経つ頃には気にならなくなるようです。

ひと月もすれば装着していることを忘れて眠れるようになるはずなので、気にしすぎないように生活しましょう。

あまりに違和感が続くようであればマウスピースを調整してくれるので、かかりつけの歯科医院に相談してみることをおすすめします。

まとめ

マウスピース型矯正装置とそれ以外のマウスピースとの違い、寝るときだけ装着しても効果はあるのか、そしてマウスピース型矯正装置が睡眠に与える影響についてご紹介しました。

マウスピース型矯正装置は、食事と歯磨きの時間以外は装着することが推奨されています。

長時間外した後にマウスピースを装着すると痛みを感じる場合もあるため、さらに装着が億劫になってしまいます。歯の位置がマウスピースと合わなくなり、治療期間が延びる原因にもなりますので、1日20時間という装着時間は必ず守るようにしましょう。

千代田区の矯正歯科専門・「末広町矯正歯科」では、患者様がきちんと納得したうえで治療を受けていただけるように、治療についての疑問や不安がすべてなくなるまで丁寧にご説明しています。

患者様にとって最良の治療は何かを考えて治療計画を立てて診療を行っておりますので、マウスピース型矯正装置を検討されている方は、ぜひお気軽に「末広町矯正歯科」までご相談ください。

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