歯ぎしりや口呼吸に対する悩みはありませんか?歯ぎしりや口呼吸はさまざまな原因で起こります。症状をそのまま放っておくと、口腔内の異常を悪化させるだけでなく、全身に何かしらの病態が現れるリスクがあります。
それらのことから、歯ぎしりや口呼吸に悩みを抱えている方は、できるだけ早めの対応を検討しましょう。「改善したいけど不安がたくさんある」という方のためにも、本記事では歯ぎしり・口呼吸の基礎概要、マウスピースによる治療の詳細を解説します。
最後までご覧になることで、いま抱えている歯ぎしり・口呼吸に対する悩みが解消されるはずです。
歯ぎしりについて
成人の約8割が歯ぎしりやくいしばりをしていることが明らかになっています。しかし、多くの方は自分の症状を自覚しておらず、人から言われてやっと気づくというケースがほとんどです。
場合によっては何かしらの病気に発展するリスクがあるため、歯ぎしりについて詳しくみていきましょう。
歯ぎしりの種類
歯ぎしりには大きく分けて3つの種類があります。単独で起こっている場合と、何種類か同時に発生しているケースが考えられます。
- グラインディング:歯をこすり合わせる症状
- クレンチング:歯を食いしばる症状
- タッピング:カチカチと歯を鳴らす症状
歯ぎしりを改善するためには、いま起こっている自分の症状を把握することが大切です。これら症状に当てはまっていないか、一度確認してみてください。
歯ぎしりが引き起こすリスク
歯ぎしりを長期間放っておくと人体にさまざまな影響を及ぼします。例えば、歯が削れる、歯ぐきが腫れる、歯に微小なヒビが入る、虫歯ができやすくなる、などがあげられます。
また、長期間の歯ぎしりは口腔内だけではなく、以下のような人体の異常に繋がる可能性もあります。
- 下顎骨(下あご)の横ズレ
- 顔の歪み
- 肩こりや頭痛
- 腰痛
- 腕のしびれ
- 顔面痛
- 倦怠感
このように、長期間の歯ぎしりはこれら症状を引き起こすリスクがあるため、できるだけ早めの対応をおすすめします。
歯ぎしりの原因
歯ぎしりが起こるメカニズムは未だ解明されていません。しかし、一般的には以下3つの項目が歯ぎしりを引き起こす原因だと考えられています。
- ストレス:不安や憂鬱な気持ちを解消するために起こる
- 噛み合わせ:特定の歯が強く接触するなどで起こる
- 飲酒や喫煙:アルコールやニコチンの摂取によって起こる
歯ぎしりが起こる原因は人によってさまざまです。自身の日常生活などを踏まえて、これらの原因を確認してみてください。
口呼吸について
人間の呼吸は鼻呼吸が基本ですが、多くの人は口呼吸を行っています。鼻呼吸は空気を体内に吸い込む際に、加温や加湿、清浄といった効果が得られます。一方、口呼吸にはそういった効果はありません。
また、口呼吸は病原菌などの外敵に対して無防備であるほか、外気の冷たく乾燥した空気を肺に送ってしまうため、肝臓や腎臓に負荷をかけることになります。歯ぎしりと同じく、口呼吸が続いている場合は注意が必要です。
口呼吸が引き起こすリスク
口呼吸が引き起こす症状は以下のようなものがあげられます。
- 喉や口が乾きやすい
- 口臭がキツくなりやすい
- 虫歯や歯周病になりやすい
- 歯並びが悪くなる
- 唇が荒れる
- 寝ている間にいびきをかく
- 起床時に喉が痛くなる
- 眠りが浅くなる
- 脳の働きが低下する
- 腎不全を招く恐れがある
口呼吸によって起こる症状は人によって異なり、軽度なものから重度なものまでさまざまです。また、口呼吸を放置することで危険な病気になるリスクも考えられます。
口を閉じる意識しても口呼吸が治らないという方は、近くの耳鼻科を受診しましょう。
口呼吸の原因
口呼吸になる主な原因として考えられるのは鼻詰まりです。風邪やアレルギーによる鼻炎により生じやすくなります。
また、生まれつき顔面の骨格の形状に問題があるケースもあります。骨格に問題があって歯並びも悪い場合、空気が通りづらいため口呼吸になりやすいのです。
特に幼少期は口呼吸によって顎の成長を妨げることがあるので、口を閉じて鼻呼吸を意識させるなど、少しずつ矯正していくことが大切です。なお、そのほかに考えられる口呼吸の原因は以下の通りです。
- 口周りの筋肉が発達していない
- 言葉をあまり発していない
- 急激な温度変化
- 激しい運動
- 就寝中のいびき
これら原因は複数絡み合っているケースもあります。口呼吸が長く続いている方は、これら原因を確認した上で生活の見直しや、耳鼻科の受診をご検討ください。
歯ぎしりや口呼吸の改善にはマウスピースがおすすめ
歯ぎしりや口呼吸の改善方法は、マウスピースによる治療、生活習慣の改善、CPAP療法、噛み合わせの調整などが考えられます。その中で特におすすめな改善方法はマウスピースによる治療です。
クリニックから処方されたマウスピースを装着すれば、下顎が前に保持されるため咽頭部の気道径を広げられます。下顎のズレによって息苦しくなっていた状態が改善され、口呼吸の頻度を下げることが可能です。
また、マウスピースは歯ぎしりの発生を抑制する効果もあるため、歯や顎関節にかかる負担を軽減できます。マウスピースによって歯ぎしりに対する不安が薄れることで、ストレス軽減効果にも期待が持てます。
当クリニック「末広町矯正歯科」では、歯ぎしりや口呼吸に関するお悩みもご相談いただけます。現在、歯ぎしりや口呼吸などのトラブルでお悩み等ございましたら、ぜひお気軽にご相談ください。
マウスピースによる治療の詳細
ここまで、歯ぎしりや口呼吸にはマウスピースによる治療がおすすめだとお話しましたが、「治療のイメージがイマイチ湧かない」という方もいるはずです。
そこで本項ではマウスピースによる治療の詳細を解説します。治療のイメージを明確にさせることで、安心して治療を検討できるはずです。
マウスピースによる治療
歯ぎしりの予防用マウスピースは、基本的に夜寝ている間だけ行います。日中の歯ぎしりやくいしばりが気になる方は、日中にマウスピースを用いることも可能ですが、起きている間はできるだけ意識して改善を促します。
マウスピースの装着感に慣れない場合は、日中に1〜2時間程度つけて徐々に慣らしていきます。基本的に透明なマウスピースを用いるため、周りの人はマウスピースの存在に気づきにくいです。
マウスピースによる治療のメリット
マウスピースによる治療のメリットは下記の通りです。
- 歯列矯正していることが目立ちにくい
- 治療中の痛みや違和感が少ない
- 食事や歯磨きの際は取り外せる
- 通院回数が少ない
治療と言っても何度も通院するわけではなく、マウスピースをはめるだけなので気軽に行えます。また、マウスピースの装着感に慣れれば痛みや違和感はほとんどありません。
マウスピースによる治療のデメリット
マウスピースによる治療はメリットだけではありません。以下のデメリットも十分に確認しておきましょう。
- 治療を開始してから2〜3日間は軽い違和感を覚える
- マウスピースの取り外しが少し面倒くさい
- 発音に影響を与える可能性がある
- 調節をしっかり行わないと合わないことがある
マウスピースの調節に関しては、クリニックで検査を十分に重ねれば特に問題ありません。また、発音の違和感は2週間ほどでマウスピースの装着感に慣れるため、徐々に解消されていきます。
マウスピースによる治療の流れ
マウスピースによる治療は患者様の状況に合わせ、治療内容に納得していただいた上で開始します。具体的には以下のような流れで実施されます。
- 初診:お悩みをお聞きして治療方法や費用について説明する
- 審査:口腔内の状況を写真やレントゲンで撮影して資料を作成する
- 診断:検査資料をもとに治療の流れや期間、費用等を丁寧にお伝えする
- 治療開始:マウスピースについて注意点をお話して治療を開始する
- 定期検診:治療の進行状況を定期的に確認する
- 終診:マウスピースによる治療が終了する
マウスピースによる治療は審査や診断を重ねた上で実施されます。治療を検討している方は、上記の流れを事前に確認しておきましょう。
まとめ
本記事では、歯ぎしり・口呼吸の基礎概要、マウスピースによる治療の詳細を解説しました。
歯ぎしりや口呼吸を長期間放っておくと、口腔内のトラブルだけでなく、全身に対して悪影響を及ぼすリスクがあります。引き起こる原因は人によってさまざまですが、ストレスや日常生活によるものだと考えられています。
歯ぎしりと口呼吸における治療方法はいくつかあり、中でもマウスピースによる治療が特におすすめです。治療による痛みや違和感が少ないなどの利点があります。
当クリニックでは、大人の歯ぎしり・口呼吸改善におすすめのマウスピース治療をはじめ、さまざまな治療方法をご用意しております。
マウスピースによる治療は、患者様の口内状況に合わせて実施しなければなりません。当クリニックは患者様の口腔の健康状態を十分に診断し、治療に納得していただいた上で開始します。
安心してマウスピースによる治療を開始できるので、歯ぎしり・口呼吸に悩みを抱えている方はぜひ一度「千代田区の矯正歯科専門・末広町矯正歯科」までご相談ください。