一般歯科と矯正歯科は、どちらも口腔の健康を維持するための重要な分野ですが、それぞれ異なる治療目的やアプローチを持っています。
とくに矯正治療を検討している方にとって、一般歯科が併設された矯正歯科を選ぶことは、口腔内を総合的にケアする上で多くのメリットがあります。
今回は、一般歯科と矯正歯科の違いや併設された医院を選ぶメリット、治療を受ける際の注意点などをわかりやすく解説します。
一般歯科で矯正できるか気になっている方、矯正以外の歯の健康も気になる方は、ぜひ本記事を参考にしてください!
一般歯科と矯正歯科の違いとは?
一般歯科と矯正歯科は、そもそも治療の目的が異なります。
ここからはそれぞれの違いを詳しくみていきましょう!
治療の目的が異なる
一般歯科と矯正歯科の最も大きな違いは、治療の目的です。
一般歯科は、虫歯や歯周病の治療、予防をおもな目的としています。虫歯の治療や歯のクリーニング、歯石除去などを行い、口腔内の健康を保つためのケアが中心です。
たとえば、虫歯がある場合はその部分を削って詰め物をするなど、痛みの軽減や健康維持に重点を置いた治療が一般的です。
一方、矯正歯科は、歯並びや噛み合わせを整えることを目的とした治療を行います。
たとえば、歯と歯の間にスペースがなく歯並びが乱れている場合、専用の矯正装置を使って少しずつ歯を動かし、見た目を整えるだけでなく、噛み合わせも改善します。
これにより、将来の歯や口の健康もサポートできるのです。
矯正は審美的な要素も含みつつ、長期的な口腔の健康維持が目的とされます。
治療期間が異なる
一般歯科と矯正歯科では、治療にかかる期間も異なります。
一般歯科での虫歯治療や歯石除去は、1回から数回の通院で完了することが多く、治療内容によって短期間での対応が可能です。
たとえば、虫歯治療の場合、治療にかかる時間は数十分程度で済む場合が多く、必要に応じて1週間ごとに通院することもあります。短期間で効果が感じられる治療が中心です。
一方、矯正歯科の治療は、歯並びや顎の位置を長期間かけて整えるため、通常1年から2年、場合によっては3年以上かかることもあります。
矯正治療では、歯を少しずつ動かすために時間がかかり、定期的な通院と装置の調整が必要です。
矯正が完了しても、保定装置(リテーナー)を使ったメンテナンスが必要なため、治療完了後も長期的なケアが求められます。
保険適用の範囲が異なる
一般歯科と矯正歯科の治療では、保険適用の範囲にも違いがあります。
一般歯科での虫歯治療や歯周病治療は、健康に直結するものが多いため、基本的に保険が適用されるケースが多いです。
虫歯や歯周病などの治療は、医療保険の対象となるため、経済的な負担を抑えた治療が可能です。
矯正歯科は、見た目の改善や噛み合わせの調整など審美的な要素が強いため、基本的には保険適用外です。
ただし、噛み合わせが悪く健康に悪影響を与えるケースや、外科的な矯正が必要なケースでは保険が適用されることもあります。
事前に保険の適用範囲を確認し、治療費の見積もりを把握しておくと良いでしょう。
一般歯科が併設された矯正歯科を選ぶメリット
一般歯科と矯正歯科ではそれぞれメリットが異なるため、矯正治療をする際は両方の治療を受けられる医院がおすすめです。
一般歯科が併設された矯正歯科を選ぶメリットは次の6つです。
トータルな口腔ケアが一貫して受けられる
一般歯科と矯正歯科が併設されていることで、虫歯や歯周病の治療を行いながら、矯正治療を並行して受けることができます。
たとえば、虫歯や歯周病がある場合には、一般歯科で治療を行い、口腔内が健康な状態になってから矯正治療に進むことで治療効果が最大限に発揮されます。
矯正中も、口腔内の健康維持を行えるため、トータルケアを一貫して受けられる点が大きな魅力です。
治療をスムーズに進行できる
矯正治療中に虫歯が発見された場合、別の医院で治療が必要となると通院の手間が増えてしまいます。
一般歯科が併設されていると、虫歯の治療や歯周病ケアを同時に受けられるため、治療がスムーズに進み、矯正治療が中断することなく、計画通りに進行できます。
矯正専門医と一般歯科医の二重チェックが受けられる
一般歯科と矯正歯科が併設されている場合、矯正治療の進行状況や口腔内の健康状態が、専門医と一般歯科医によって二重にチェックされるため、治療の質が向上するのもメリットです。
矯正中の口腔状態の変化も見逃さずに対応できるため、より精密なケアが可能です。
定期的なクリーニングで健康な口腔環境を維持できる
矯正治療中は歯磨きが難しくなり、歯垢が溜まりやすくなります。
一般歯科が併設されていれば、定期的なクリーニングを受けることで、虫歯や歯周病のリスクを低減でき、健康な口腔環境を維持できます。
クリーニングによって装置の影響を最小限に抑え、治療終了後も健やかな歯を保てます。
時間や手間の節約につながる
一般歯科が併設されていない場合、矯正治療中に別の医院で一般治療を受ける必要があり、通院が増えてしまいます。
一般歯科が併設されている医院を選べば、虫歯治療やクリーニングも同じ場所で受けられるため、通院時間や手間を節約できるのもメリットです。
忙しい方もスムーズに治療を進められます。
アフターケアが充実している
矯正治療が終わった後も、しっかりとしたアフターケアが大切です。
リテーナー(保定装置)を使用して歯並びの安定を図るほか、口腔内の健康維持が必要です。
一般歯科が併設されていると、治療終了後も一貫したケアが受けられ、治療の効果を長期間維持するためのサポートも充実しています。
一般歯科と矯正歯科を一緒に受ける際の注意点
一般歯科と矯正歯科の治療を併用する際には、いくつかの注意点を確認しておくことが大切です。
信頼できる歯科医院を選ぶ
一般歯科と矯正歯科が併設されていても、医院ごとに医師の技術やサービスには違いがあります。
信頼できる歯科医院を選ぶために、医師の経歴や医院の評判を確認し、実績が豊富で専門知識が確かな医院を選ぶと安心です。
治療の進行スケジュールをしっかり把握する
一般歯科と矯正歯科の治療を併用する際は、定期的に治療を受ける必要があります。
とくに、矯正治療は長期間にわたる治療のため、治療の進行スケジュールを把握することが重要です。
通院頻度や治療期間を事前に確認し、スケジュールに合わせて通院できるかを検討しておきましょう。
仕事や学校がある方は、治療に支障が出ないよう計画的に進めることが大切です。
自費診療と保険診療の範囲を確認する
一般歯科と矯正歯科を併用する際には、治療内容によって保険適用の範囲が異なります。
たとえば、一般歯科治療の多くは保険が適用されますが、矯正治療は自費診療が基本です。
診療費の見積もりを事前に確認し、保険診療と自費診療の範囲をしっかり把握しておくことが大切です。
休診日や予約の取りやすさを確認する
一般歯科と矯正歯科を併設する医院は多くの患者さんが利用するため、予約が取りにくい場合があります。
矯正治療は長期にわたるため、通院しやすい予約システムがある医院を選ぶと、治療をスムーズに進めやすくなります。
休診日や診療時間についても確認しておくと良いでしょう。
歯列矯正は一般歯科が併設されている末広町歯科・矯正歯科へ!
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矯正専門医と一般歯科医が連携して治療に当たるため、虫歯や歯周病などのトラブルを予防しながら、健康で美しい歯並びを目指すことができます。
当院では、最新の設備と豊富な経験をもつ専門医が、患者さま1人ひとりに最適な治療計画を提供し、安心して通院できる環境を整えています。
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