「歯茎が腫れてるけど、これって歯肉炎?」
歯茎が全体的にふくらんでいるなら、もしかすると、『歯肉増殖症』の可能性があるかもしれません。
歯肉増殖症とは、歯茎の細胞が過剰に増える病気です。
歯周病のように細菌感染が原因ではないものの、放ってしまうとどんどん腫れがひどくなり、お口のトラブルを招く可能性も・・。
そこで今回は、歯肉増殖症について詳しくご紹介します。
症状から治療方法まで具体的に解説したので、歯茎の腫れやふくらみが気になる方は、ぜひ参考にしてくださいね。
歯肉増殖症とは?
歯肉増殖症とは、歯茎全体が通常より、こんもりと腫れてくる病気です。
歯周病などの細菌由来の腫れとは異なるもので、慢性的に歯茎の組織が増殖するのが特徴です。
歯肉増殖症の原因には、遺伝、ホルモンの変化、局所刺激、薬の副作用など、さまざまなものがあります。
遺伝により発症するケースは、ごく稀です。
ホルモンの変化に起因する例は、ホルモンバランスが乱れやすい妊婦さんなどにみられることが多いです。
また口呼吸が局所刺激となって誘発される場合や、薬の副作用が歯肉増殖症につながる場合もあります。
薬物性の歯肉増殖症は、特定の薬を長期にわたり服用することで発症しやすいです。
歯肉増殖症を誘発しやすい代表的な薬には、てんかんの治療薬(フェニトイン)や、高血圧症・狭心症の治療薬(ニフフェジピン)、免疫抑制剤(シクロスポリンA)などが挙げられます。
歯肉増殖症の症状とは?
歯肉増殖症になると、上下の歯列の歯茎がふくらんできます。
症例によって、歯茎が少し腫れる程度のものから、歯肉全体の広範囲が大きく腫れあがるものまでさまざまです。
歯肉増殖症は、歯茎が化膿して腫れているわけではありません。
しかし歯茎が腫れることで、歯磨きがしづらかったり、咀嚼がしにくくなったりするほか、歯肉増殖症の症状の1つである歯周ポケットが出現するなど、さまざまな問題を引き起こします。
歯肉増殖症を悪化させる原因の1つは、不衛生な口腔環境です。
そのため、さらなる症状の進行を招く前に、適切な治療を受けることが望ましいです。
歯肉増殖症の基本的な治療方法
歯肉増殖症は細菌感染によるものではないため、抗菌薬の処方では治せません。
こちらでは、歯科医院でおこなう歯肉増殖症の基本的な治療方法を3つ、ご紹介します。
原因の特定
まずは原因を特定していきます。
歯科医院では、問診や口腔内検査、必要に応じて血液検査など、原因を明らかにするため徹底的に検査をしていきます。
歯肉増殖症の原因は多岐にわたるため、原因を明らかにすることが非常に大切です。
症状が薬物性だと判断されたら、主治医の先生に相談して、可能な範囲で他の薬に変えてもらいましょう。
口腔衛生の不良が原因で歯肉増殖症を発症しているのであれば、歯科医院でのプラークコントロールをおこなっていきます。
プラークコントロール
プラークコントロールは、歯に溜まった汚れを取り除く、歯肉増殖症の基本治療です。
プラークコントロールには、歯科医院での専門的な処置だけでなく、自宅でのブラッシングも欠かせません。
症状を最小限に抑えるには、お口の衛生管理が重要です。
実際、歯肉増殖症が口腔環境の悪化に起因しているケースは、とても多くみられます。
軽度の歯肉増殖症であれば、口腔環境の改善で症状が良くなることもあります。
そのため、多少時間はかかっても、徹底的にプラークコントロールを続けていきましょう。
歯周外科治療
プラークコントロールで改善が難しい場合には、『歯肉切除』という歯周外科治療をすることもあります。
歯肉切除は、歯周病の改善や審美面の回復など、歯科領域において広くおこなわれる治療です。
増殖してしまった歯茎を切除することで、きれいな歯茎や、正常な歯周ポケットを取り戻すことが可能です。
歯肉切除は、局所麻酔をしてから処置をおこないます。
症例にもよりますが、軽度な症状であれば処置は数十分ほどと、比較的短い時間で完了するケースが多いです。
歯肉増殖症は幅広い治療が可能な自由診療がおすすめ!
ここからは、歯肉増殖症の治療に最適な、自由診療のメリットをご紹介します。
最新設備で精密検査が受けられる
歯肉増殖症の治療に自由診療がおすすめな理由の1つは、幅広い最新設備を使って、精密検査が受けられることです。
先ほどご紹介した通り、歯肉増殖症の原因は、患者様によって多岐にわたります。
そのため、「いかに精密な検査をして、原因の特定をするか」が、最終的な症状の改善や治療の仕上がりに大きく影響します。
保険適用は、リーズナブルに治療ができる点がメリットでしょう。
しかし、保険を使う治療では、扱える医療機器や診断内容まで、すべてに制約があるのも事実です。
自由診療なら、徹底的な検査により、一段階上の正確な診断が受けられます。
自分に最適な治療が受けられる
「保険適用でも、治療できるんじゃないの?」
自由診療について、そう思われる方も多いのではないでしょうか。
しかし自由診療には、“患者様にとって最適な治療”が受けられるという、決定的な違いがあります。
治すことがゴールの保険診療だと、どうしても「痛みを取る」「機能を回復する」といった、その場限りの対応になりがちです。
その点、治療したことがわからないような見た目に仕上げたり、再発予防までできたりするのは、自由診療ならではのメリットだといえます。
使用する薬剤の選択肢が広がる
自由診療のメリットは、使用する薬剤の選択肢が広がることにもあります。
たとえば、どんなに患者様にふさわしい薬剤があったとしても、保険適応で治療をする限り、その薬剤の使用はできません。
一方、自由診療であれば、海外で発表されたばかりの最新の治療薬を適用できるなど、再発を防ぎ、より確実に治療を進める選択ができるのです。
日進月歩で開発が進む治療薬は、自由診療だからこそ、まっさきにその恩恵を受けられるといえるでしょう。
スピーディーに治療が進められる
治療を集中的に、そしてスピーディーに進められるのも、自由診療のメリットです。
なぜなら自由診療は、扱える設備から薬剤まで一切の制限がないため、効率よく治療を進められるからです。
保険適用と違い、自由診療なら「通院1回あたりの治療時間を長く取ってもらう」といった要望も実現しやすいです。そのため、結果として治療完了までの期間を縮めることもできます。
幅広い治療により、ハイレベルな治療効果を得たい方には、自由診療が向いています。
歯茎の腫れが気になったら末広町歯科・矯正歯科までご相談ください!
歯茎全体がこんもりと腫れてしまう、歯肉増殖症についてご紹介しました。
症状の程度はさまざまですが、歯の全体が埋もれるような重症のケースでは、咀嚼障害などの機能面や、虫歯や歯周病の誘発など、健康面での問題も出てくる病気です。
細菌感染によるものではない反面、放っておけば歯茎の組織の増殖は続くため、気になった場合は早めに歯科医院に相談することが推奨されます。
末広町歯科・矯正歯科は、矯正治療をはじめ、一般歯科、予防診療、歯周病治療、インプラント治療、審美治療など、幅広い治療が受けられる歯科医院です。
『矯正歯科専門のドクター』が多数在籍しており、口元や歯並びの外観を、自然に美しく整えるのはもちろんのこと、治療時の快適性にもこだわりがあります。
全国でもまだ導入クリニックが少ないデジタルスキャナー『iTero(アイテロ)』を使用しています。
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「なんだか最近、歯茎が腫れてるかも・・・」と気になっている方は、ぜひお気軽に末広町歯科・矯正歯科までご相談ください!