「もしかして私って、ガミースマイル?」
鏡を見たとき、歯茎の見えるのが気になって、そう思ったことがある方もいるかもしれませんね。
肌が薄くて柔らかいため、特に女性に多いといわれるガミースマイル。
人によって上唇がめくれやすかったり、歯茎の面積が大きかったりと、ガミースマイルにはいろいろなケースがあります。
本記事では、ガミースマイルは矯正で改善できるのか?についてご紹介します。
あわせてガミースマイルの効果的な治療方法も解説したので、ガミースマイルを改善して「思いっきり笑いたい!」とお考えの方は、ぜひ参考にしてくださいね。
ガミースマイルとは?矯正で改善できる?
ガミースマイルとは、笑ったときに、歯茎が大きく目立つ口元のことを指します。
「歯茎が何㎜以上」という厳密な基準はないですが、一般的には、笑った際に3㎜以上歯茎がみえる状態を指すことが多いです。
歯並びがきれいに整っているなど、日常生活で問題を感じていない方であれば、必ずしも治療が必要というわけではありません。
しかし、中には見た目の問題だけでなく、噛み合わせによって問題を起こしている症例もあるため、注意が必要でしょう。
そんなガミースマイルですが、結論からお伝えすると、矯正治療で改善が可能です!
症例の度合いによっても治療方法は変わってきます。
治療方法については、のちほど詳しくご説明するので、ぜひチェックしてください。
ガミースマイルのデメリット
審美面のほか、健康面での影響も指摘されるガミースマイル。
こちらでは、ガミースマイルの4つのデメリットをご紹介します。
見た目が気になる
ガミースマイルのデメリットで1番に挙がるのは、やはり審美面です。
「見た目が気になって、笑うことに抵抗がある・・」
そのような思いを抱えている方は、少なくありません。
常に外見にコンプレックスを感じていると、写真撮影でつらさを感じたり、他人とのコミュニケーションに尻込みしたりという場面もあるでしょう。
口の開け閉めがしにくい
ガミースマイルは、健康的な歯並びの人と比較して、口の開け閉めがしにくいという特徴があります。
特に、前歯に突出感のある出っ歯の方の場合、唇が押し上げられるため、口が閉じにくくなります。
口が閉じにくいと、どうしても口呼吸になりやすいので、結果として口腔環境に影響が出やすい点も、デメリットだといえるでしょう。
口臭の原因につながる
ガミースマイルは、口臭の原因につながる恐れもあります。
先述の通り、ガミースマイルは口が開きがちだったり、口呼吸になりやすかったりするため、お口が乾燥しやすいです。
そうすると、ドライマウスの状態になって唾液が減少し、最終的には口臭の発生につながる可能性があります。
虫歯や歯周病のリスクが高まる
ガミースマイルは、虫歯や歯周病のリスクが高まる点もデメリットです。
お口が乾燥し、細菌が繁殖しやすい状況下では、当然ながら口腔環境は悪化します。
衛生状態の良くないお口の中は、細菌にとって理想の環境です。そのため、虫歯や歯周病のリスクを高めてしまう可能性があります。
また、歯並びが乱れていることで、食べカスが挟まりやすく、歯ブラシが行き届かないといった特徴も、お口のトラブルを招く原因になります。
ガミースマイルの治療方法は?
世の中には、定期的にボトックス注射を打つなど、“半永久的に継続するガミースマイル治療”もあります。
しかし、こちらでご紹介する治療方法は、どれも根本治療のできる方法です。
ガミースマイルの3つの代表的な治療方法について、ご紹介します。
歯列矯正
歯並びや噛み合わせが原因でガミースマイルになっている場合には、歯列矯正によって改善ができます。
以下は、歯列矯正でガミースマイルの改善が期待できる症例です。
◆ 出っ歯や口ゴボの方
◆ 歯列の位置が低く、前歯が下がっていて歯茎が目立つ方
出っ歯や口ゴボの方であれば、歯列を内側へ下げる治療を、歯列の位置が低い方であれば、上顎の歯列を歯ぐきの方へ引き上げる移動をしていきます。
また、後述する『歯科矯正用アンカースクリュー』と併用することで、近年では抜歯しなくても、矯正効果の高い治療が得られるケースが増えています。
歯茎の外科手術
ガミースマイルを改善するために、歯茎の外科手術をおこなうこともあります。
『歯肉切除』は、歯茎ラインを整えることで、歯を大きく見せる治療です。
歯が小さい方、または歯茎が歯にかぶさっている方に適しています。
歯肉切除ではレーザーなどを使い、歯肉の一部を切除して、隠れていた歯が見えるようにします。
歯肉切除の手術は短時間で完了し、痛みも少ない反面、後戻りしやすいのが欠点です。
そのため、ガミースマイルの改善ではほかの治療方法と組み合わせて施術するケースも多いです。
また上唇が薄かったり、お口の周りの筋肉が過度に動いたりして、唇がめくれすぎるという方には、『上唇粘膜切除術』という唇を上がりにくくする外科手術をする場合もあります。
歯冠長延長術
『歯冠長延長術』は、歯冠の長さを確保して、歯の見える面積を広げる治療です。
ガミースマイルで多く適用される治療の1つであり、歯肉を切除するだけでなく、歯を支える歯槽骨も一緒に削っていきます。
歯槽骨の高さや幅の調整をすることで、歯茎の位置を変え、歯の見え方をきれいに整えることができるのです。
歯冠長延長術は、必要に応じてセラミックでの審美修復治療など、ほかの治療と併用することで、より理想的な仕上がりが期待できます。
ガミースマイルに効果的な『アンカースクリュー矯正治療』とは?

ガミースマイルの治療には、『アンカースクリュー矯正治療』もおすすめです。
アンカースクリュー矯正治療とは、ごく小さなネジを顎の骨や歯茎に埋め込んで、歯に力をかける際の固定源として利用する治療方法を指します。
具体的には、以下のメリットが得られます。
◆ 従来では難しかった方向へ歯を動かせる
◆ 強い移動力を歯にかけられる
◆ より迅速に歯の移動ができる
「歯列を後方に下げる」「歯を歯茎のほうへ引き上げる」といった移動ができるのは、アンカースクリュー矯正治療ならでは。
そのため、出っ歯や口ゴボ、歯列の位置が低いといった症例に、ピンポイントで効果的な矯正治療が期待できます!
一方、デメリットは次のとおりです。
◆ ネジを埋め込む際に、外科的処置がいる
◆ まれにネジが取れやすい場合がある
アンカースクリュー矯正治療には、15分程度で終わる簡単な手術が必要です。
また、ネジは矯正治療が完全に終わったらすぐに取り外しますが、患者様の歯茎の厚みなどによっては、治療途中で脱落しやすいケースもあります。
しかし、矯正効果の高いアンカースクリュー矯正治療は、従来では実現できなかった仕上がりが期待できるため、注目の集まる矯正治療です。
ガミースマイルでお悩みの方は末広町歯科・矯正歯科へご相談ください
ガミースマイルは矯正で改善できるのか、また効果的な治療方法についてご紹介しました。
歯茎の露出が目立つガミースマイルは、“矯正的なアプローチ”で改善することが可能です!
矯正治療をすることは、根本からガミースマイルの治療をすることでもあります。
技術の差によって仕上がりが大きく左右されるのが、ガミースマイルの治療。
そのため、矯正をはじめとする幅広い治療に実績のある歯科医院を選ぶことが、とても大切です。
末広町歯科・矯正歯科は、矯正歯科専門のドクターが多数在籍するクリニックです。
通常のブラケット装置に加え、目立ちにくいホワイトワイヤーの矯正や裏側装置の矯正、マウスピース型矯正など、患者様に合わせて豊富な歯列矯正の治療をおこなっております。
また当院では、一般歯科診療もおこなっており、院内の医療設備は精密な検査ができる最新の機器を完備しております。
「笑顔に自信を持ちたい」「口元の清潔感を演出したい」という方は、ぜひお気軽に末広町歯科・矯正歯科までご相談ください!