子どもの歯が生え変わる時期から行われることも多い小児矯正は、成長が完了した大人の矯正治療とは違い、骨格的な問題にまで対処できることがメリットです。成長を促しながら歯が生えてくるスペースを作れるため、永久歯が生えそろったときに抜歯をせずに矯正ができる場合もあります。
また、咬み合わせを治すことできちんと噛めるようになるため、はっきりと発音できるようになったり食事の時間が短くなったりするケースも。
このように、小児矯正にはさまざまなメリットがあります。しかし、いざ治療をはじめようと思ったとき、どこの歯科医院で治療を受ければよいのか悩んでしまう親御さんもいるのではないでしょうか。
今やコンビニの数より多いといわれる歯科医院の中から、自分の子どもに合ったところを探すのはなかなか難しいものです。
この記事では、どのように小児矯正歯科を選んだらよいかわからない親御さんのために、小児矯正歯科の選び方と失敗しないための5つのポイントをご紹介します。
小児矯正歯科の選び方
子どもに歯列矯正の治療を受けさせたものの、失敗してしまったという話はよく耳にします。その多くは、小児矯正歯科の選び方を間違えてしまったことが原因です。
子どもの歯列矯正は、子ども自身の協力と親御さんの根気と努力が必要な治療です。また、それと同様に歯科医院の選び方も非常に重要となってきます。
そこでここでは、小児矯正歯科の選び方について詳しく解説します。
口コミを参考にする
よい小児矯正歯科を見つけるためには、まずは近所のママ友や保育園、幼稚園などの保護者で子どもが歯列矯正をしている方の口コミを参考にするのがおすすめです。
実際の歯科医院の雰囲気や先生の人柄、スタッフの対応など、子どもが通院しているからこそわかるリアルな意見を聞けます。評判のよい歯科医院は、ママ友の間でも口コミで評判が広がるケースも多いです。子どもに最適な矯正歯科を見つけるためにも、多方面から情報を収集することをおすすめします。
ただし、同じ歯科医院でも人によってそれぞれ感じ方が異なるため、意見が食い違うこともあります。あくまでも参考程度として聞くようにしましょう。
インターネットで検索する
近年では小児矯正歯科選びに限らず、なんでもインターネットで検索して選ぶことが当たり前になってきています。小児矯正歯科の口コミ評価を掲載しているサイトもあり、さまざまな歯科医院の評価を簡単に比較できるため便利です。
しかし、口コミは匿名で投稿できるため、サイトによっては信頼性に欠けるものもありますし、実際にその歯科医院へ通院したことのある人が書いている保証はありません。
ママ友などからの口コミと同様に、あくまでも参考程度の情報として見るようにしましょう。
かかりつけ医に紹介してもらう
普段、歯科検診や虫歯治療などで通っているかかりつけの歯科医院で小児矯正を行っていない場合は、そこで小児矯正歯科を紹介してもらえる可能性があります。
かかりつけ医が提携している矯正歯科であれば、虫歯や既往歴、現在の歯並びの情報などの共有がスムーズに行われるため便利です。
ただし、紹介してもらった矯正歯科が自分の子どもに合っているかは、実際にその歯科医院を受診してみなければわかりません。まずは一度カウンセリングを受けてみてから判断しても遅くはないでしょう。
小児矯正歯科選びで失敗しないための5つのポイント
子どもの歯並びが気になる場合、永久歯が生えてくる前に矯正しなければいけない症例もあります。早く歯科医院を決めなければと思ってはいるものの、失敗を避けるために、どうしても小児矯正歯科選びは慎重になってしまうものです。
そこでここでは、小児矯正歯科選びで失敗しないために大切な5つのポイントをご紹介します。
小児歯科、もしくは矯正歯科専門医院である
まず、子どもの歯列矯正を行う場合は、小児歯科もしくは矯正歯科専門医院で治療を行うべきです。
普段小児歯科に通っているのであれば、まずはかかりつけ医に相談してみることをおすすめします。普段通っているのが一般歯科医院である場合は、矯正歯科専門医院を受診すれば、矯正治療に必要な設備や機械、材料などが揃っているため安心でしょう。
ただし、矯正歯科や小児歯科と標榜していても、その分野のエキスパートである認定医や専門医であるとは限らない点に注意しなければいけません。
矯正歯科学会や小児歯科学会の認定医や専門医は、歯科医師免許だけでなく、大学病院などで5年以上専門知識について勉強し、定められた症例数をこなしたうえで厳しい試験に合格する必要があります。
お住まいの地域に認定医や専門医がいるかどうかは、日本矯正歯科学会もしくは日本小児歯科学会のホームページにて確認できます。
小児矯正の症例数が豊富
小児矯正の症例数が豊富ということは、さまざまな子どもの歯の状況に対応してきたということです。治療中になんらかのトラブルがあったとしても、過去の症例を参考にして適切な処置を行ってくれる可能性が高いため、安心して任せやすいといえます。
矯正歯科専門医院でも、大人の矯正を主に扱っており、子どもの矯正については症例が少ないというところもあります。矯正歯科を選ぶ際は、ホームページで小児矯正の症例数を確認するか、直接問い合わせてみるとよいでしょう。
小学校や幼稚園などの近くの歯科医院では、子どもの患者さんが多いため、小児矯正の症例が豊富であることも多いです。そのような点から歯科医院を探してみるのもよいかもしれません。
通いやすい
一般的に、歯列矯正は数年にわたり行う治療です。その間、月に1回〜数ヶ月に1度は歯科医院に通わなくてはいけません。
矯正装置の破損や急な痛みなど、なにかトラブルが起きたときなどにすぐ相談できるよう、自宅から通いやすい場所にある歯科医院に相談することをおすすめします。
子どもの年齢が進むにつれて、学校やクラブ活動などで忙しくなってしまうことを考えても、通院の負担は少ない方がよいでしょう。
矯正方法の取り扱いが複数ある
子どもの不正咬合の原因は咬み合わせや骨格、顎の発育の問題、歯の生える位置、大きさなどさまざまです。一人ひとりまったく同じ形状の歯並びはありませんので、ひとつの矯正方法だけで全員の治療に対応するのは不可能です。
顎の骨を広げる必要があるのか、歯全体を矯正するのか、部分的な矯正でよいのかなど、子どもの歯の状態や骨格などに合わせた的確な治療を提案してくれる歯科医院を選ぶようにしましょう。
以下は、子どもの矯正方法の例です。
- 拡大床
- マウスピース型矯正装置
- ワイヤー矯正
- ヘッドギア
子どもの矯正方法は取り外しができる装置も多いため、子どもと親御さんの頑張りが必要です。小さな子どもにとっては、装置を装着することがかなりのストレスになる場合もあるので、子どものライフスタイルに沿った矯正方法を選ぶことも大切です。
複数の歯科医院でカウンセリングを受ける
小児矯正歯科を選ぶ際は、複数の歯科医院でカウンセリングを受けてから治療を受ける歯科医院を決めるのがおすすめです。
一般的に、矯正歯科では治療を開始する前にカウンセリングを行います。無料で行っているところも多くありますので、まずは相談に行き、その場では決めずに一度持ち帰って子どもにとってもっともよいと思える歯科医院を選ぶようにしましょう。
以下は、複数の歯科医院の中から選ぶ際に見るべきポイントです。
- 子どもと打ち解けやすく、怖がらずに診療や治療を受けられる
- 精密検査をしなくても大まかな費用や期間、通院頻度や治療方法について説明してくれる
- トータルでどのくらいの金額がかかるのかはっきり提示してくれる
- 治療のメリットだけでなくデメリットまで説明してくれる
歯列矯正は、子どもの治療であっても自由診療になるケースが多く、費用が高額になりがちです。経験豊富な歯科医師であれば、精密検査をしなくても口の中を見ただけで治療についての大体の説明ができるはずなので、カウンセリングの時点でしっかりと説明をしてくれるかどうかを目安にするとよいでしょう。
まとめ
小児矯正歯科の選び方と失敗しないための5つのポイントをご紹介しました。
子どもの歯並びが悪いとコンプレックスになることもあるため、早めに対処しておきたいものです。早期に治療を開始することで、将来抜歯を伴う矯正治療の必要がなくなるなどのメリットがあります。成長期の子どもにしかできない骨格的な治療もありますので、歯並びが気になる場合は一度歯科医院に相談してみることをおすすめします。
ただ、街にたくさんある歯科医院の中から子どもに合ったところを選ぶのは、非常に難しいことです。今回ご紹介した選び方とポイントを参考にして、子どもに最適な矯正歯科を選んであげてください。
当院では、一人ひとりのお子様に最適な歯列矯正を行うために、さまざまな治療法を取り揃えております。日本矯正歯科学会の認定医が多数在籍しておりますので、たしかな技術と知識でお子様の矯正治療を行います。
矯正治療中に虫歯が見つかった場合には、当院より徒歩5分のところにある秋葉原総合歯科クリニックにて治療を行いますので安心です。
お子様の矯正治療を検討している方は、ぜひ一度「千代田区の矯正歯科専門・末広町矯正歯科」の無料カウンセリングへご相談ください。