近年では技術の進歩により、成長過程のお子様でも歯列矯正できるようになりました。
そこで、小さなお子様への負担が少ない「インビザラインファースト」を検討されている方も増えてきています。
ただ、インビザラインファーストで治療を受けるには、いくつかの条件に該当しなければなりません。
今回の記事では、インビザラインファーストの適応条件やメリット、注意点を紹介します。
早めにお子様の歯並びを改善したいと考えている方は、ぜひ参考にしてくださいね。
インビザラインファーストとは？
インビザラインファーストは、乳歯から永久歯に生え変わり時期におこなうマウスピースを使った歯列矯正です。
通常の矯正治療の前段階の「第1期治療」として位置付けられており、永久歯が綺麗に生えるための土台づくりと考えるとわかりやすいでしょう。
また、これまでの小児矯正は顎の骨と歯並びの調整を別々におこなっていましたが、インビザラインファーストでは同時に治療できるのも大きな特徴です。
インビザラインファーストでの治療では、現在のお子様のお口の状態から矯正後のイメージをもとにマウスピースを作成します。
このマウスピースを装着することによって、徐々に歯と顎の骨を動かしてきれいな歯並びを目指していきます。
インビザラインファーストの適応条件とは？
インビザラインファーストは、6歳から12歳までの間におこなう治療です。
この時期は乳歯と永久歯が混在しているため、顎の成長とともに治療を進められるのが大きな特徴となります。
ただ、インビザラインファーストは、6歳〜12歳のお子さま全員が受けられる治療ではありません。
歯の発達具合は個人差が大きく成長スピードはさまざまなため、インビザラインファーストでの治療には、次のような適応条件が定められています。
◆少なくとも3/4顎に乳歯または生えていない永久歯が2歯以上ある
上記の条件に該当する場合は治療可能となるのが一般的ですが、お口の状況によっては適応外となることもあります。
インビザラインファーストを使う6つのメリット
インビザラインファーストには、さまざまなメリットがあります。ここではインビザラインファーストの代表的なメリットを6つ紹介します。
①矯正後のイメージがつきやすい
インビザラインファーストでは、治療で使用するマウスピースを作る前に、必ず矯正後のシミュレーションをおこないます。
このシミュレーションでどのような歯並びになるのかを確認できるため、「予想と全く違った」という結果になることはほぼありません。
実際に現在のお口の状態からの変化を画像で見ることによって、どのような口元になるのかをイメージしやすいというメリットがあります。
また、矯正後のイメージができることで治療期間中も「つらいけど頑張ろう！」など、モチベーション維持にも役立つでしょう。
②型取りの負担を軽減できる
インビザラインファーストでは、歯の動きに合わせて定期的にマウスピースを交換していきます。
そのため、複数枚のマウスピースを作成することになりますが、最初にスキャンした情報をもとに全てのマウスピースを作るため、何度も型取りをする必要がありません。
また、従来のようにお口の中にシリコン素材を入れて固まるのを待つ必要がないので、小さなお子様への型取りのストレスを減らせるのもメリットです。
③痛みが最小限で済む
インビザラインファーストは強い力をかけて歯を動かす治療法ではないので、痛みを最小限におさえることが可能です。
もちろん、違和感や痛みを感じることもあると思いますが、マウスピースはお口の中を傷つけるような素材ではありません。
どんな人でも苦痛が続くと諦めたくなるものですが、痛みがおさえられることによって、途中で治療を断念するリスクの軽減にもつながるでしょう。
④透明で目立ちにくい
インビザラインは大人にも人気の矯正治療ですが、その大きな理由に目立ちにくい点が挙げられます。
同じくインビザラインファーストで使用するマウスピースも、薄く透明の素材で歯にフィットするように作られていますので、自然な口元のまま過ごすことができます。
ワイヤー矯正よりも周りから気づかれにくく、笑ったときに矯正器具が強調されることがないのも良い点ですね。
⑤歯みがきがしっかりできる
お子さまのお口の健康のためには、歯みがきがしっかりできることも重要なポイントとなります。
歯列矯正に気をとられるあまり、日々のセルフケアが行き届かずに虫歯が増えては本末転倒ですよね。
しかし、インビザラインファーストは、治療期間中でも食事と歯みがきの際は外してOKです。
そのため、ワイヤー矯正のように「矯正装置が邪魔で歯みがきできない・・」ということにはならず、これまでどおりしっかり歯みがきできます。
⑥遊びや運動中も安心して装着できる
インビザラインファーストは、基本的にマウスピースを装着したまま日常生活を送ることになります。
マウスピースは0.5mm程度という薄さのため、外での遊びや運動、楽器演奏なども可能です。
また、万が一ころんで口元をぶつけたとしても、マウスピースによる怪我の心配はほとんどありません。
スポーツを頑張りたいお子様が安心して装着できる点も、嬉しいポイントですね！
インビザラインファーストの注意点
歯は一生付き合っていかなければならない存在のため、歯列矯正で失敗したくないですよね。
そこで、インビザラインファーストで気をつけたいこともおさえておきましょう。
治療を開始してから後悔しないためにも、以下の注意点をしっかり理解しておくことが大切です。
治療が難しい症例もある・・
インビザラインファーストに適応条件があることは前述のとおりですが、お子様によって治療が難しいケースもあります。
たとえば、上顎と下顎のバランスが大きく違っている場合や、噛み合わせに問題が生じている場合などは、インビザラインファーストでは解決できません。
あくまでもインビザラインファーストは、顎の発育を利用して歯が生えてくるスペースを広げつつ歯並びを整える治療となります。
インビザラインファーストを検討している方は、一度歯科医院で相談してみてくださいね。
装着時間を守る必要がある
インビザラインファーストのマウスピースは自由に取り外せますが、毎日20〜22時間装着する必要があります。
そのため、食事や歯みがきでマウスピースを外したあとに装着し忘れたり、面倒くさいからといって1日の装着時間を短くしたりすると、計画通りに歯を動かすことができません。
小さなお子様にとって装着時間をきっちり守ることは難しく感じるかもしれませんが、最短で治療を終わらせるためにも、必ず守らなければならないポイントとなります。
歯の動きによって治療期間が長くなることもある
インビザファーストでは、治療開始前に歯科医師が「治療計画」を立てますが、これは装着時間をしっかり守ることを想定しています。
ただ、装着時間を守っていても、歯の動くスピードや動き方によっては治療が長引くこともあります。
一般的なインビザラインファーストの治療期間は長くても18ヶ月程度ですが、成長途中のお子様の状況に応じて調整するものと考えておきましょう。
保定装置を装着しないと後戻りのリスクもある
インビザラインファーストの治療後は、保定装置（リテーナー）と呼ばれる装置で歯の位置を保持します。
保定装置の装着については歯科医師から指示されますが、おろそかにすると後戻りしてしまう可能性も・・
治療後の歯は元の位置に戻ろうとするなど不安定な状態になっているため、アフターケアもしっかりおこない、綺麗な歯並びをキープしましょう。
インビザラインファーストを検討中の方は末広町矯正歯科までご相談ください
お子様の歯列矯正でインビザラインファーストを検討中の方は、ぜひ末広町矯正歯科へご相談ください。
当院には、矯正歯科を専門とする技術力の高いドクターが在籍しており、1人ひとりに合わせたオーダーメイドの矯正治療をおこなっております。
さらに最新機器を揃えておりますので、精密・正確な検査や、お子様への負担を軽減しながらの治療が可能です。
また、当院では6歳以下のお子様を対象に『歯並び健診』を無料で実施していますので、お気軽にご予約くださいね。
適切な治療方法を提供する末広町矯正歯科で、お子様が自信を持って笑顔になれる口元を目指しましょう！
