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マウスピース矯正

マウスピース型矯正装置で前歯だけ治せる?適している5つの症例と3つのメリット

マウスピース矯正

笑ったときなどにもっとも目につきやすく、顔の印象を決定づけるのは前歯です。人は前歯の歯並びが整うだけで、口を開けたときの雰囲気は驚くほど変わります。

前歯が1本だけ傾いていたり、隙間が空いていたりなど、前歯の歯並びが悪いことを気にしている方も多いのではないでしょうか。

そんな方におすすめなのが、マウスピース型矯正装置です。その中でも前歯の矯正したい部分にのみマウスピースを装着する部分矯正は、対応している症例は限られているものの、治療期間が短く費用の負担も少なく口元の印象を変えられるのが魅力です。

10数年前まではほとんどの歯科医院で全体矯正しか行っていませんでしたが、今では部分矯正を目的に歯科医院に来院される患者さんも増えてきています。

そこでこの記事では、前歯だけのマウスピース型矯正装置が適している5つの症例と、3つのメリットについてご紹介します。前歯だけのマウスピース型矯正装置を検討されている方は、ぜひ最後まで読んでみてください。

前歯だけのマウスピース型矯正装置が適している5つの症例

部分矯正を希望してカウンセリングへ行っても、全体矯正の方が適しているためそちらへの変更を勧められる方もいます。またその反対に、歯科医院ではじめて前歯だけ治療ができることを知って、部分矯正に変更される方もいます。

では、前歯だけのマウスピース型矯正装置はどのような症状に適しているのでしょうか。

すきっ歯

すきっ歯とは、歯と歯の間に隙間が空いている状態のことで「空隙歯列弓」と呼びます。とくに前歯に隙間が空いている場合(正中離開)はどうしても目立ちやすいため、矯正治療を検討する方が多い症例です。

生まれつき顎の大きさに対して歯が小さかったり、生えてくるべき歯が生えてこなかったりする場合になりやすいのが特徴ですが、生活習慣が原因で起こる可能性もあります。

以下は、すきっ歯になりやすい生活習慣の例です。

  • いつも同じ姿勢で眠っている
  • 頬杖をつく癖がある
  • 舌を前歯の裏側に押し当てる癖がある

前歯だけのマウスピース型矯正装置は、すきっ歯の治療が可能です。すきっ歯は見た目の印象が悪くなるだけでなく、食べ物が挟まりやすいために虫歯や歯周病のリスクが上昇する恐れもありますので、矯正治療の検討をおすすめします。

軽度の叢生

叢生(そうせい)とは、歯が重なっていたりデコボコして見えたりする歯並びのことです。顎が小さいことで歯の生えてくるスペースがないために起こります。

叢生のひとつである乱杭歯は、ガチャ歯や八重歯などとも呼ばれ、比較的多くの方がお悩みの症例です。乱杭歯の場合、上下の前歯が噛み合わないなど他の症状を伴うケースも多くみられます。

軽度であればマウスピース矯正の適応症例となりますので、虫歯や歯周病を引き起こさないためにも、早めの治療をおすすめします。

軽度の出っ歯

出っ歯の原因には、遺伝による先天的なものと生活習慣や癖による後天的なものがあります。先天的なものについては育った環境により変化するため、多くの場合は矯正で改善が可能です。一方、後天的なものは矯正治療に加えて、幼少期からの癖や生活習慣を治す必要があります。

前歯だけのマウスピース矯正に適応するのは、以下のような症例です。

  • 隣の歯と比べて少し段差のある状態
  • 顎自体ではなく歯のみが前に向かって生えている状態

上顎自体が出ている骨格的な出っ歯の場合、部分矯正のみでは歯並びを治し切れない可能性があるため、適応するかどうかは精密検査をして決定します。

軽度の反対咬合

反対咬合とは、いわゆる「しゃくれ」や「受け口」と呼ばれる状態で、下の歯が上の歯よりも前に出ている状態のことです。

反対咬合になってしまう原因には、以下のようなものがあります。

  • 遺伝によるもの
  • 歯が生えてきた場所の問題
  • 舌で下顎の前歯を押し出すなどの癖

遺伝による骨格の問題は、顎の骨の外科手術が必要になることもあるため、前歯だけのマウスピース矯正で治療できません。

歯の生え方の問題であればマウスピース型矯正装置で治療できる場合もありますが、あくまでも軽度であることが条件ですので、精密検査をしてから適応するかの判断を行います。

開咬

開咬とは、前歯に上下方向の隙間ができる状態のことで、奥歯しかきちんと噛み合っていません。「オープンバイト」とも呼ばれ、うまく食べ物を噛みきれないため、ひどいと胃腸への負担が大きくなってしまいます。

以前はマウスピース型矯正装置で開咬の治療をすることは難しいといわれていましたが、近年では問題なく治療できるようになりました。ただし、前歯のみの矯正で治療できるのは、歯並びにスペースがある場合で、前歯を内側へ入れられるケースです。

歯並び全体を矯正しなければならないことも多いので、精密検査で前歯のみのマウスピース型矯正装置が適応するか調べなければいけません。

また、開咬の場合は舌で前歯を押す癖などが原因となるケースもありますので、矯正治療と同時に舌のトレーニングも行う必要があります。

前歯だけのマウスピース型矯正装置をする3つのメリット

前歯だけのマウスピース型矯正装置は、患者さんへのあらゆる負担や苦痛が少ない歯列矯正方法です。適応するケースで適切な選択をすれば、治療の結果に不満が残ることもほとんどありません。

治療中も透明のマウスピースを前歯のみに装着するだけなので、目立たずに前歯の歯並びを治せるのは患者さんにとって非常に嬉しいことですし、実際に治療を受けた方は「前歯だけでここまで変わるのか」と感動されるケースが多いです。

ここでは、前歯だけのマウスピース型矯正装置をする3つのメリットについてご紹介します。

費用が安い

前歯だけのマウスピース型矯正装置は、全顎矯正と比べて費用を安く済ませられる可能性が高いです。歯科医院や症例などにもよりますが、大体15万円〜45万円くらいで治療ができます。

それ以外にも、毎月かかる調整料が比較的かからずに済むのも前歯だけのマウスピース矯正の特徴です。ワイヤー矯正の場合は毎月通院し、1回に5千円〜1万円程度の調整料がかかるところも多いです。しかし、マウスピース型矯正装置の場合は、2〜3ヶ月に1回の通院で良いため、回数が少ない分調整料が安く抑えられます。

短期間で治療が可能

前歯だけのマウスピース型矯正装置は、比較的短期間で治療が可能なケースも多いです。その理由は、前歯の根っこは奥歯と比べて短いため、歯を動かしやすいからです。

一般的にマウスピースでの全顎矯正では1年半〜3年程度の期間を要しますが、前歯だけの矯正であれば半年〜1年程度の短期間で歯並びを改善できます。

また、ワイヤー矯正と比べて通院回数も比較的少なく済むので、忙しい方にとっても非常にメリットのある治療法です。

歯を削らずに歯並びを治せる

前歯だけのマウスピース型矯正治療は、被せ物で前歯の歯並びを改善する方法と違い、自分の歯を削らずに治療ができます。

被せ物で前歯の歯並びを改善する場合は、自分の歯を大きく削らなければいけません。しかし、マウスピース矯正なら自分の歯を動かして歯並びを整えられるため、一部の症例を除いて削る必要がありません。

また、被せ物の場合は被せ物自体の寿命があります。そのため定期的にメンテナンスを行い、数年後に取り替える必要がある点にも注意が必要です。

前歯だけマウスピース型矯正装置をするなら矯正歯科がおすすめ

前歯だけのマウスピース型矯正装置をするときにもっとも大切なことは、部分治療で治る歯並びかを鑑別することです。全顎矯正が適している歯並びに対して部分矯正を行うと、後で大変なことになってしまいます。

一見、前歯だけを治療すれば治るように見えるケースでも、経験豊富な歯科医師が精密検査をしてみると、奥歯や噛み合わせにも問題があることがあります。

前歯だけのマウスピースを検討している場合は、日頃から多くの症例を診療している矯正専門のクリニックで治療を受けるようにしましょう。

まとめ

前歯だけのマウスピース型矯正装置が適している5つの症例と、3つのメリットについてご紹介しました。

前歯だけのマウスピース型矯正装置は、歯を動かす量が少なく矯正装置をつける期間も比較的短いため、患者さんの精神的、身体的負担が非常に軽い治療方法です。

患者さん自身で取り外しが簡単にでき、治療期間中のストレスも軽減してくれるため、日常生活にできるだけ支障なく矯正をしたい方におすすめです。ただし、適応するかどうかは検査をしたうえで判断されますので、信頼できる歯科医院を受診するようにしましょう。

千代田区の矯正歯科専門・「末広町矯正歯科」では、患者様一人ひとりに最良の治療計画を立てて診療を行っています。

矯正治療の本当の目的は、歯並びを治すことだけではありません。コンプレックスを解消し、笑顔になるのが怖くなくなったり、性格や考え方までも前向きになったりと内面にもよい影響があります。

他にも正しく噛んで食べられるようになる、顔立ちが整うなどの効果が期待できるので、矯正治療を検討している方は、ぜひ一度「末広町矯正歯科」までお気軽にご相談ください。

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