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矯正歯科

鼻呼吸で歯並びは治る?自宅でできるセルフケアと不正咬合が原因の場合の治療法

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さまざまな情報が手軽に手に入るようになった現代では、虫歯や歯周病が歯を失う原因となることが知られるようになり、生活習慣などを見直して予防をする方が増えています。

しかし最近、さらに重要視されるようになってきているのが、口呼吸による影響です。

口呼吸は虫歯や歯周病の原因になるばかりか、歯並びにまで影響することがわかっており、鼻呼吸の重要性が叫ばれるようになってきました。

それに伴ってか、歯並びについても歯の寿命や歯茎の健康などに関係していることが広く知られるようになったため、口呼吸を治したいと思っている方も多いのではないでしょうか。

ただ、中には鼻呼吸で歯並びが治ると思っている方もいらっしゃいますが、実際のところ悪くなってしまった歯並びを鼻呼吸で治すことはできないので、注意しなければいけません。

そこでこの記事では、口呼吸が歯並びに影響する理由、鼻呼吸にするために自宅でできるセルフケア、不正咬合が原因で鼻呼吸が困難な場合の治療法についてご紹介します。

口呼吸を改善したい方や、自宅でできるセルフケアをお探しの方は、ぜひ最後まで読んでみてください。

口呼吸が歯並びに影響する理由

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人間は本来、鼻呼吸をするように体が出来ています。しかし近年、日常的に口呼吸をしている方が増えており虫歯や歯周病、口臭だけでなく、歯並びにまで影響が及んでいるケースもあります。

口呼吸の方が、鼻呼吸よりも筋力を使いません。楽に大量の空気が取り込めるため、自分でも気がつかないうちに口で息をしているケースも。

では、口で息をしているだけで、なぜ歯並びにまで影響してしまうのでしょうか。ここでは、口呼吸が歯並びに影響する理由についてご紹介します。

前歯が突出してきてしまうから

鼻呼吸の場合は、口をきちんと閉じた状態で呼吸をしているので、前歯が前に突出するのを自然と防いでくれています。しかし口呼吸の場合は、鼻呼吸と比べて口をあけている時間が非常に長いため、前歯が突出してくるのを防ぐことが難しいのです。

また、口が常に開いている状態だと、奥歯が成長し過ぎてしまうことも。すると、奥歯の高さが高くなり、相対的に前歯の高さが低くなってしまうため、奥歯同士は咬めても前歯は咬めない「開咬」という状態になってしまいます。

前歯が出たり、奥歯が高くなったりしてしまうと、口を閉じてもそれを治すことはできません。そうなってしまう前に、口呼吸から鼻呼吸へ治すようにしましょう。

舌の位置が定まらないから

本来、口を閉じているときは舌が上顎の前歯の後ろ側にぴったりとくっついているのが理想です。しかし、口呼吸で口が常にあいている状態だと舌の筋力が弱まり、正しい位置よりも下がってしまいます。すると、舌が前歯を押す癖がついてしまうのです。この状態が長期間続くと、舌に押された前歯が突出し、出っ歯やすきっ歯になってしまう可能性もあります。

また、正しい位置に舌がないと、食べ物を奥歯でしっかりと咬めません。奥歯で咬めないと、顎の骨の成長が遅れるため、顎が狭くなってしまい、歯が綺麗に並ばない原因になることも。

さらに、口呼吸に慣れてしまうと、鼻での呼吸に息苦しさを感じるようになるため、ますます常態化していきます。虫歯や口臭の原因になるだけでなく、顔が歪んだり面長になったりする場合もあるので、注意しましょう。

口呼吸を鼻呼吸に治すために自宅でできるセルフケア

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子どもがテレビを見ているときやゲームをしているとき、ふと見ると口がポカーンとあいているということはありませんか?

近年、口呼吸の子どもが増加傾向にあります。上記でもご紹介したように、口呼吸は歯並びが悪くなりやすい状態を作り出してしまうため、早急に治すことをおすすめします。

また、すでに歯列矯正で歯並びを治した場合も、口呼吸を鼻呼吸に治さなければ再び歯並びが悪くなってしまう可能性も。

口呼吸は、ほとんどの場合習慣によるものです。継続してセルフケアを行うことで口呼吸を治せる可能性もあるので、根気強く続けてみましょう。

ここでは、口呼吸が鼻呼吸に治るセルフケアを2つご紹介します。

あいうべ体操

あいうべ体操とは、口呼吸を鼻呼吸に改善するための口元の体操です。

好きなときにできるので、都合のよいときや気づいたときに行うようにしましょう。とくに食後に行うのがおすすめです。10回を3回、1日に30回を目安に根気強く続けましょう。

以下は、あいうべ体操のやり方です。

  1. 「あー」と口を大きく開く
  2. 「いー」と口を大きく横に広げる
  3. 「うー」と口を強く前に突き出す
  4. 「ベー」と舌を下に突き出す

1〜4を1セットとして、1度に10回行います。声は出しても出さなくても構いませんが、子どもが行う場合は、声を出した方が感覚を掴みやすくなります。しっかりと継続して鼻呼吸ができるようにしましょう。

鼻うがい

鼻の慢性的な疾患などが原因で口呼吸になっている場合は、鼻うがいで歯の奥を洗い流すのがおすすめです。鼻詰まりをスッキリと解消することで、口呼吸が鼻呼吸に治る可能性があります。

最近では、市販の鼻うがい用の洗浄液も販売しているため、そのようなものを使ってもいいでしょう。

もし市販の洗浄液を使用しない場合は、一旦沸騰させた水を人肌に冷まして使用します。冷ました水1リットルに対して9グラムの食塩を溶かした0.9%食塩水を用意しましょう。

以下は、鼻うがいのやり方です。

  1. コップなどに食塩水を入れてストローをさす
  2. 片方の鼻の穴を指で押さえながら、もう片方の鼻の穴からストローで食塩水を吸い込む
  3. 鼻からストローを外し、吸った方の鼻から食塩水を出す
  4. もう片方も同様に行う

鼻で水を吸い込んでいるときは、唾を飲み込まないように注意します。また、鼻うがい直後は鼻を強くかまないようにしましょう。1日に1〜2回程度を目安に行い、やりすぎないことも大切です。

テープで口を閉じる

睡眠時に口呼吸になってしまう場合は、眠るときにテープで口を閉じてしまうのがおすすめです。眠るときに口を塞ぐようにテープを貼るだけなので、簡単に実行できます。

使用するのは、鼻呼吸用のテープや包帯などを固定するサージカルテープなどがよいでしょう。

縦に1本テープを貼っただけでは剥がれてしまうという場合、バツ印に貼るなど、自分で貼り方を工夫してみてください。

不正咬合が原因で鼻呼吸が困難な場合の治療法

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冒頭でもご紹介したように、すでに悪くなってしまった歯並びを鼻呼吸で治すことはできません。歯並びが変化するには、数年単位の時間がかかります。その間、さまざまな要因によって少しずつ歯に力がかかり、徐々に歯並びが悪くなってしまうのです。

歯並びや咬み合わせが正常でない状態のことを、専門的には不正咬合といいます。不正咬合が原因で鼻呼吸が困難な場合は、歯並びが悪くなったのと同じように、数年間にわたって徐々に歯に力をかける歯列矯正を行わなくてはいけません。

また、歯列矯正の治療中や終了した後に、歯列の安定のためにMFT(口腔筋機能療法)という、舌が正しい位置にあることを意識するためのトレーニングを行う場合もあります。

MFTでは、ポッピングという舌先で「ポンッ」と音を鳴らすトレーニングや、スラープスワローという水を飲み込むトレーニングなどを行い、口周りの筋肉バランスを整えて癖を治していきます。

歯科医師にMFTが必要だと判断された場合は、歯列矯正をスムーズに進行し、鼻呼吸の癖をつけるためにも、きちんと継続しましょう。

まとめ

口呼吸が歯並びに影響する理由、鼻呼吸にするために自宅でできるセルフケア、不正咬合が原因で鼻呼吸が困難な場合の治療法についてご紹介しました。

鼻呼吸には、鼻腔を外気が通過するときに雑菌やゴミを除去したり、加温や加湿効果があったりと、さまざまな役割があります。また、虫歯や歯周病、口臭予防にもなるなど、口の中にもたくさんメリットをもたらしてくれます。

しかし口呼吸は、本来の人間の機能ではなく、あくまでも補助的な役割の呼吸です。走ったり激しく動いたりした後などは、急いで大量の酸素を取り込まなくてはいけないため、一時的に口呼吸が行えるようになっているにすぎないのです。

現代では、日本人の多くが口呼吸をしているといわれています。とくに成長期の子どもが口呼吸をしていると、歯並びが乱れやすく咬み合わせにも多大な影響を与えます。

歯並びや咬み合わせは、一度乱れてしまうと口呼吸をやめても元に戻りません。そうなってしまう前に、今回ご紹介したセルフケアで鼻呼吸に治すようにしましょう。

口呼吸によって歯並びや咬み合わせが乱れている患者様にも、歯やお口の中の状態をしっかりと検査した上で、最適な治療計画をご提案いたします。

口腔内スキャナーにて虫歯のチェックも行えますので、レントゲンによる放射線を浴びることもございません。歯並びや咬み合わせの状態が気になる方は、ぜひ一度千代田区の矯正歯科専門・「末広町矯正歯科」までご相談ください。

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