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矯正歯科

切端咬合の治療は子供のうちに始めることが重要!治療方法や費用目安を紹介

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「3歳児検診で切端咬合を指摘された」「虫歯で歯科医院へ行ったら、切端咬合だから歯列矯正が必要になるかもしれないと言われた」歯科医師にそのように言われて、不安に感じている親御さんもいるのではないでしょうか。

切端咬合は、「せったんこうごう」と読み、いわゆる咬み合わせや歯並びが悪いために起こる「不正咬合」の一つです。

上顎前突や反対咬合などは、不正咬合の中でも比較的知られている名称ですが、切端咬合はすぐにでも歯列矯正が必要ではない場合もあるので、あまり知られていません。

しかし、症状が進行してしまうと顎や歯に対する負担が大きく、さまざまな健康上のリスクが高まってしまうので注意が必要です。

この記事では、一般的には広く知られていない切端咬合とはどのような咬み合わせなのか、その原因や症状と、子どもの切端咬合の治療についてご紹介します。

放置した場合、将来的に起こりうる弊害についてもご紹介しますので、子どもの歯並びや咬み合わせが気になる方は、ぜひ最後まで読んでみてください。

切端咬合とは

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切端咬合とは、本来は上の前歯が下の前歯の前にあるはずが、下顎が前に出てしまっていることで、上下の前歯の先端がちょうどぶつかっている状態の咬み合わせのことです。歯と歯が毛抜きのように咬み合うことから、「毛抜咬合」などとも呼ばれます。

切端咬合は、いわゆる受け口と呼ばれる反対咬合に含まれるものですが、下の前歯が内側に倒れるため、完全に受け口の状態になるわけではありません。

また、すべての前歯が切端咬合になっている症例はめずらしく、通常は一部の前歯にのみ認められることが多い咬み合わせです。

ここではまず、切端咬合の原因や症状、将来的に起こりうる弊害についてご紹介します。

切端咬合の原因

切端咬合は、3〜4歳のようやく乳歯が生え揃った頃からみられます。以下は、切端咬合の主な原因です。

  • 骨格的な問題
  • 前歯が生えてきた場所や方向の問題
  • 口呼吸や舌低位、飲み込み方などの癖の問題

ヒトの体は両親のDNAが基礎となっています。親御さんのどちらかに切端咬合や反対咬合の方がいると、子どもも似たような骨格になるため、基本的には口の中も似てくるのが一般的です。その場合は、子どもも同じような咬み合わせになることが予想されますので、乳歯が生えてきたらよく観察するようにしましょう。

また、遺伝や先天的な骨格の問題がない場合でも、乳歯が生えてきた場所や方向によっては、部分的に切端咬合になる可能性もあります。歯並びが原因の場合は、歯がデコボコしていることで部分的に上の前歯が舌側に入っている歯と、その歯に対応している下の前歯の間で切端咬合になるケースが多いです。

後天的な問題では、それ以外にも小さい頃からの口周りの悪い癖が原因で切端咬合が誘発されるケースも。

近年、口呼吸によるさまざまな弊害が一般的に知られるようになってきました。切端咬合を含む不正咬合もその一つですので、悪習癖がないか注意して見守り、気になる癖がある場合には早めに改善しておくことが大切です。

切端咬合の主な症状

切端咬合は、上下の前歯がピッタリと合わさってしまう咬み合わせです。乳歯は歯自体がやわらかいので、切端咬合が起こってしまうと歯がすり減ってしまいます。

他にも、切端咬合では以下のような症状がみられます。

  • 上下の歯がすり減る
  • 上下の歯がぶつかり開閉のたびに音がする
  • 咀嚼がうまくできないために食べ物を咬みにくい
  • 歯ぎしりが起こる
  • 発音が不明瞭になる

食事の際に頬の内側を咬むことも多くなり、食べるのが嫌になってしまう可能性もあるため、日常生活に支障が出てしまう子どもも多いです。

親御さんが子どもの切端咬合に気づいていない場合は、「なぜたくさん食べてくれないのだろう」と落ち込んでしまうなど、親御さんの心にまで影響が及んでしまう場合もあるので、注意が必要です。

切端咬合で将来的に起こりうる弊害

切端咬合が起こりはじめる3〜4歳頃は、放置していても成長とともに自然と解消するケースもあります。しかし、親御さんの判断のみで勝手に放置してしまうと、将来的にさまざまな弊害が起こる可能性もあるため、歯科医院で定期的に経過を観察してもらうようにしましょう。

以下は、切端咬合で将来的に起こりうる弊害の例です。

  • 前歯が欠けたり割れたりする可能性がある
  • 顎関節症になるリスクが高まる
  • 消化器官に悪影響が及ぶ
  • 歯並びが悪くなる
  • 虫歯や歯周病のリスクが高まる
  • 顔や口元が歪む可能性もある

切端咬合は、咬み合わせたときに前歯にかかる負担が非常に大きくなります。そのため、将来的に歯が欠けるリスクも大きくなり、最悪の場合割れて抜歯をしなければいけなくなる可能性も。

また、奥歯がしっかりと咬み合わないので、きちんと食べ物を咀嚼できず消化が悪くなったり、顎に負担がかかったりして顎関節症になるケースもあります。

歯並びについては、ガタガタやすきっ歯、受け口や正中線のズレなどが複合的に現れるため、ひどくなると顔や口元が歪む原因にもなります。

顔貌にまで影響が及んでしまうと、子どもがコンプレックスに感じてしまう可能性もあり、人と接するのが苦手になってしまうかもしれません。そうなってしまう前に、できるだけ早く歯科医師の判断を仰ぐことをおすすめします。

子どもの切端咬合の治療について

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一般的に不正咬合の治療は、上下の歯の被さり具合が少ない状態(咬み合わせが浅い状態)の方が難しいといわれています。つまり、反対咬合の治療の中でも、切端咬合は難易度が高いということです。

しかも、切端咬合によって歯ぎしりが発生している場合は、歯のすり減りが進んでしまうこともあるため、早めに歯科医院へ相談するようにしましょう。

ここでは、子どもの切端咬合の治療についてご紹介します。

治療の適齢期

上述したように、切端咬合は3〜4歳頃から現れはじめます。成長とともに自然と治ることもありますが、まずは5歳頃の乳歯期のうちに歯科医院へ相談するのがおすすめです。

一般的な不正咬合の場合、治療を開始するのは上下の前歯が生え揃い歯根も完成した頃です。しかし切端咬合の場合は、それを待たずに早い段階から治療を開始して咬み合わせを整えることになります。

とくに骨格に問題がある切端咬合の場合は、永久歯が生え揃ってしまうと治療が難しくなってしまったり、中には抜歯が必要になったりする場合もあるので、成長期のうちに顎がどのように発達するかを見守るためにも早めに歯科医院へ行くようにしましょう。

切端咬合は第一期治療が重要

第一期治療とは、乳歯から永久歯に生え変わる5〜6歳頃から12歳頃までに行う歯列矯正治療のことです。成長発育をしている段階であるため、顎のバランスを整えやすく、歯が綺麗に生えるためのスペースを確保しやすいという特徴があります。

また、第一期治療から行うことで切端咬合の原因にもなる悪習癖を改善することにもつながるため、根本的に切端咬合を治せるのです。

以下は、第一期治療で行われる歯列矯正の治療方法の例です。

拡大床

歯列の横幅を横に広げたり、数本の歯を移動させたりすることを目的とした装置。歯の土台となる歯槽骨を外側に押し広げる構造になっています。

マウスピース矯正

透明なプラスチックで作られたマウスピース型の装置を装着して、歯並びと咬み合わせを同時に整える子ども用のマウスピース矯正「インビザラインファースト」を使用する治療法。日常生活においてストレスが少なくて済むので、近年話題となっています。

切端咬合の場合は、顎の成長と発育を見守る必要があるため、症状によっては本格的な歯列矯正の治療を行わなくてはいけないケースもあります。

せっかく第一期治療を行ってもその後のケアをしなければ、歯が後戻りしてしまう可能性もあるので、最後まできちんと歯科医院へ通うことをおすすめします。

第二期治療は大人と同じ

第二期治療とは、永久歯が生え揃ってから行う歯列矯正の治療です。いわゆる大人の矯正と同じ方法で治療を行い、歯並びや咬み合わせを整えていきます。

以下は、第二期治療で使用する矯正器具の例です。

  • ワイヤー矯正
  • 裏側矯正
  • マウスピース矯正

ワイヤー矯正とは、一般的に広く知られている矯正器具で、もっとも歴史のある歯列矯正の治療法です。裏側矯正は、そのワイヤー矯正を歯の裏側に装着するため、見た目にはほとんど歯列矯正をしているとわかりません。

そして、マウスピース型矯正装置は第一期治療で使用するマウスピース型矯正装置・インビザラインファーストの大人用を使用して行います。第一期治療を行ったことで、症状が軽度の場合には、より短期間で費用も抑えられた部分的なマウスピース矯正を行える可能性もあるので、歯科医院でよく相談してみましょう。

切端咬合の治療費目安

歯並びや咬み合わせを改善する歯列矯正は、ほとんどの場合すべての費用を自己負担する自由診療で治療が行われます。

そのため費用が高額になりがちですが、骨格的な切端咬合が原因で顎変形症や顎関節症などになっていると診断された場合は保険が適応され、3割負担で治療が受けられます。

以下は、子どもの切端咬合の一般的な治療費の目安です。

  • 軽度:40万円〜45万円程度
  • 中程度〜重度:45万円〜50万円程度

上述したように歯列矯正は自由診療のケースがほとんどであるため、歯科医院によって費用にばらつきがあります。矯正治療の料金以外にも別途費用が発生する可能性もありますので、必ず数カ所の歯科医院で見積もりをもらってから検討するようにしましょう。

まとめ

切端咬合の原因や症状と、子どもの切端咬合の治療についてご紹介しました。

切端咬合は、上下の前歯がぶつかってしまうことから、さまざまな弊害が起こりやすい不正咬合です。不正咬合の中でもとくに早期の治療が望ましい症状であるため、子どもの歯並びをよく観察し、気になるところがあれば早めに歯科医院へ相談しましょう。

また、その際は歯列矯正を専門的に取り扱う矯正歯科専門医院へ行くと、歯列矯正が必要かどうかやどのくらいの期間かかるのか、費用の問題などについても詳しく説明してくれるのでおすすめです。

治療計画を始まりから終わりまですべてご説明した上で、ご納得いただいてから治療を開始いたします。

今話題のマウスピース矯正やワイヤー矯正、裏側矯正など、さまざまな治療の選択肢をご用意してお待ちいたしておりますので、ぜひ一度千代田区の矯正歯科専門・「末広町矯正歯科」の無料カウンセリングへお越しください。

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