千代田区の歯科・矯正歯科専門医院 末広町歯科・矯正歯科

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マウスピース矯正

マウスピース型矯正装置で歯が動く仕組みと治療の手順を紹介

マウスピース矯正 仕組み マウスピース矯正

今や新しい矯正治療のスタイルとして多くの方が受けているマウスピース矯正。ひと昔前までは、矯正治療を受けるのは子どもというイメージがありましたが、ここ数年はとくに20代から30代でマウスピース型矯正装置についての相談をする方が増えてきています。

歯は顔の中でも目立つ部分です。そのため、近年のSNSなどをはじめとした自撮り文化によって、歯並びの悪さが気になっている方も多いのではないでしょうか。

マウスピース型矯正装置は従来の矯正装置と比べて、見た目にわかりにくいうえに取り外しが可能で、比較的安価で行えるというメリットがあります。しかし、透明のマウスピースを装着するだけで歯並びが整うことを不思議に思う方も多いです。

結論からいうと、マウスピース型矯正装置でも従来のワイヤーを使用した矯正治療と同様に、歯を動かして歯並びを整えることができます。

今回は、「本当にマウスピースで歯が動くの?」と不安に思っている方のために、マウスピース型矯正の特徴とワイヤー矯正との違い、マウスピース型矯正装置で歯が動く仕組みと治療の手順などについてご紹介します。

マウスピース型矯正装置とは

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マウスピース型矯正装置とは、その名の通り、マウスピース型の矯正装置(アライナー)を歯に装着して歯並びを整える治療方法です。患者さん一人ひとりの歯に合わせて作られたマウスピースを装着し、治療の段階に合わせて新しいものと交換しながら徐々に歯並びを矯正していきます。

ここではまず、マウスピース型矯正装置の特徴とワイヤー矯正との違いについてご紹介します。

マウスピース型矯正装置の特徴

マウスピース型矯正装置のもっとも大きな特徴は、矯正装置が目立たないことです。

一般的に矯正治療というと、目立つ装置を数年間つけ続けなくてはいけないイメージがありますが、マウスピース型矯正装置は矯正治療中だとわからないほど目立たないマウスピースを用いて治療を行います。

以下は、マウスピース型矯正装置の特徴をまとめたものです。

  • 矯正装置が目立たない
  • 簡単に装置を取り外せる
  • 治療の段階に合わせて新しい装置に交換
  • 痛みが少ない
  • 装置が歯から外れてしまう心配がなく緊急性が少ない
  • 幅広い年齢層に適応

食事中は装置を取り外せるため、食べ物が装置に詰まる心配もなく普段通りに食事を楽しめるのもポイントです。

マウスピース型矯正装置は、見た目が気になる方や、人と接する機会の多い方にとくにおすすめの矯正治療法といえます。しかしその反面、1日20時間以上の装着時間を守らなければいけないなど、患者さんが主体となって行う必要のある部分も多いため、自己管理ができるかどうかも重要です。

ワイヤー矯正との違い

ワイヤー矯正は、歯の表面に固定式矯正装置を取り付ける治療法です。歯の表側に接着したブラケットに通したワイヤーの力で歯を動かしていきます。

マウスピース型矯正装置との違いは、装置の形状がもっとも大きいですが、そのほかにもさまざまな点において異なっています。

以下は、マウスピース型矯正装置とワイヤー矯正の違いを表にまとめたものです。

マウスピース型矯正装置 ワイヤー矯正
審美性 ほとんど目立たない 表側の装置は目立つ
通院の頻度 2〜3ヶ月に一度 毎月
1回の診療時間 20〜30分程度 1時間程度
歯磨きのしやすさ 非常にしやすい 非常にしにくい
虫歯や歯周病のリスク マウスピースの清潔を保てばほとんどない 歯磨きの仕方によっては高リスク
緊急性の有無 ほとんどない ワイヤーの伸び出し、装置脱離など
喋りやすさ 慣れるまでは若干喋りにくい 表側装置はほとんどないが裏側装置は喋りにくい
コンプライアンス 1日20時間以上装着する必要がある 着脱できないため関係なし

上記の表でお分かりいただけるように、マウスピース型矯正装置はストレスが少ない矯正治療法です。矯正しながらホワイトニングを行い、歯並びと同時に歯を白く仕上げることもできます。

マウスピース型矯正装置が登場するまでは、ワイヤーが見えるのを避けたい場合は歯の裏側に装置をつける舌側矯正しか選択肢がありませんでした。この舌側矯正治療は、外側から装置が見えないというメリットはありますが、喋りにくいなど日常生活で不便を感じることも多くありました。

しかも舌側矯正は、開始して1〜2ヶ月は装置によって舌が傷だらけになってしまうため、食事にまで支障をきたすという大きなデメリットも。

マウスピース型矯正装置は、従来の矯正治療と比べて社会生活を送るのに不便を感じることはほとんどありません。

しかし、すべての場合においてマウスピース矯正を選択すればよいかというとそうではありませんので、どちらが向いているのかは、かかりつけの歯科医師と相談のうえで決めるとよいでしょう。

マウスピース型矯正装置で本当に歯が動くの?

マウスピース矯正 仕組み

従来の矯正治療法であるワイヤー矯正と、マウスピース型矯正装置の見た目の違いから、本当にマウスピースで歯が動くのかと疑問に思う方も多くいます。

一般的に歯科医院で行われる矯正治療の説明は、治療についての説明です。マウスピースを使用すると、どんな仕組みで歯が動くのかは、ほとんど説明されることはありません。

矯正治療に対しての不安を少しでも少なくするためには、歯を動かす仕組みや治療について知ることはとても重要です。

ここでは、矯正治療の説明では省略されがちな、マウスピース矯正で歯が動く仕組みや治療の手順などについてご紹介します。

矯正治療における歯の動き方の種類

矯正治療における歯の動き方には、「傾斜移動」と「歯体移動」の2種類あるのをご存知ですか?

傾斜移動とは、顎の中に埋まっている「歯根」という歯の根っこよりも、「歯冠」という見えている歯の部分を動かすやり方です。簡単にいうと、歯の角度を変化させる移動のことをいいます。骨の中にある歯の根っこの1点を中心として、外に開いたり内側に閉じたりなど、回転するように動きます。

一方、歯体移動は根っこごと平行方向に歯を動かす方法です。顎の中に埋まっている歯根と歯冠を並行に動かします。歯全体を動かすことができるうえに、奥歯の位置も調整できるため、スペースが足りない場合でも奥歯を移動させることでスペースを確保できます。

基本的なマウスピース型矯正の移動形式は、傾斜移動が主体です。そのため、マウスピース矯正では基本的に傾斜移動のみで改善できるような簡単な症例にしか対応できませんでした。

しかし、2010年頃より新しいシステムが開発されたことで、これまでは難しかった歯体移動が必要な症例でも治療できるようになっています。

マウスピース型矯正装置で歯が動く仕組み

実は、マウスピース型矯正装置でもワイヤー矯正でも歯が動く基本的な仕組みは同じです。

歯は適正な力を持続的に加えられると、押される側の歯を支える歯槽骨が吸収され、それによってできたスペースに歯が移動します。そして、歯がスペースに動いてくると、今度は歯が動いてできたスペースで骨芽細胞が活性化して骨を作り、歯の位置の移動が完了するという仕組みです。

マウスピース矯正では、マウスピースと歯とのわずかなズレを利用して持続的に力を加えることで歯を動かしていきます。

現状の歯列から理想の歯列に向かって、マウスピースを必要な数だけ製作し、1週間から2週間程度でどんどんマウスピースを交換していきます。それぞれのマウスピースは、現状の歯列より少しだけ理想の歯列に近い形になっており、その差によって歯に力をかけて徐々に歯並びを直していくのです。

マウスピース型矯正装置の治療の手順

ここでは、マウスピース型矯正装置の一般的な治療の手順をご紹介します。

  1. カウンセリング:歯並びや治療に関する疑問などをヒアリングし、治療内容やメリット、デメリット、費用などについての説明を受ける。
  2. 精密検査:口腔内検査やレントゲン撮影、顔や口の中の写真撮影を行い、矯正装置(アライナー)を作るための型取りをする。
  3. 治療計画の説明:精密検査の結果から歯科医師が治療計画を立て、内容や治療期間、費用などについて患者さんに説明を行う。
  4. 矯正治療スタート:取り外しが可能な矯正装置の着脱方法やお手入れ方法、注意事項などを歯科医師が患者さんに説明し、矯正装置を装着する。
  5. 保定期間へ:歯並びが整ったら、一定期間は保定装置を装着して歯が後戻りするのを防ぐ。

多くの場合、マウスピース型矯正装置専用の3次元シミュレーションソフトウェアを使用して治療計画を立てます。最終的な歯並びや大体の治療期間などを確認できるので、患者さんにも非常にわかりやすく、安心して治療を受けられます。

まとめ

マウスピース型矯正装置の特徴とワイヤー矯正との違い、マウスピース型矯正装置で歯が動く仕組みと治療の手順などについてご紹介しました。

歯列矯正は、歯が持っている性質を利用して行われる治療です。歯の移動様式や歯に加える力の種類は異なりますが、歯を動かす仕組みはマウスピース型矯正装置もワイヤー矯正も変わりません。

マウスピース型矯正装置は、柔軟なプラスチックでできているため装着しやすい反面、強い固定力がなく矯正効果を感じるまでの時間がかかります。

しかしそれ以上にメリットも大きいため、矯正治療を検討している方は、かかりつけの歯科医院でよく相談してみるとよいでしょう。

「末広町矯正歯科」では、患者様一人ひとりに合った治療計画を立て、患者様の意思とご要望に沿った診療を心がけています。

専門分野ごとに医師が在籍しているため、矯正治療と同時に虫歯などのすべての治療を行うことが可能です。

治療の事前説明を重視して、患者様がきちんと納得されたうえで治療を行いますので、安心して受診していただけます。

マウスピース型矯正装置を検討している方は、ぜひお気軽に「末広町矯正歯科」までご相談ください。

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