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マウスピース矯正

マウスピース型矯正装置は段階的に装置を取り替える治療法!美しい歯並びになるための2種類の期間を紹介

マウスピース矯正 段階 マウスピース矯正

「歯並びを綺麗にしたいけれど、ワイヤー矯正は目立つから避けたい」という方に人気なのが、マウスピースを装着するだけで歯並びを整える「マウスピース型矯正装置」です。マウスピース型矯正装置は、自分でマウスピースを着脱できるなど手軽なイメージがあるため、近年選択する方が増えている歯列矯正の方法です。

その一方で、期待したような結果にならなかったという方も増えてきています。これは、マウスピース矯正で歯並びが整う仕組みを理解していないために、適切な使用方法が守られなかったことも原因のひとつだと考えられます。

マウスピース矯正は、歯科医師が立てた綿密な治療計画に基づき、段階的にマウスピースを交換することで徐々に歯を動かす治療法です。指示通りに正しく装着されないと、よい結果が得られなかったり、治療期間が伸びたりします。

そこでこの記事では、マウスピース矯正で歯並びを治す方法についての解説と、美しい歯並びになるための2種類の期間についてご紹介します。マウスピース矯正を検討されている方は、ぜひ最後まで読んでみてください。

マウスピースで歯並びを治す方法とは

マウスピース矯正 段階

マウスピース型矯正装置は、透明のマウスピースを装着することで、目立たせずに歯列矯正ができる方法です。

従来のワイヤー矯正はワイヤーやブラケットと呼ばれる装置がついているため、歯に力を加えることはイメージしやすいです。しかしマウスピース型矯正装置は、なぜ歯にマウスピースを装着しているだけで歯並びが整うのか、疑問に思われる方もおられます。

たしかに、マウスピース矯正はどのように力が加わっているのかわかりにくいので、そのように感じるのも無理はありません。

ここでは、マウスピースで歯並びが治るのはなぜなのか詳しく解説していきます。

段階的にマウスピースを取り替える

まず、歯列矯正で使用するマウスピースは1枚だと思われがちですが、そうではありません。マウスピース型矯正装置の治療では、複数のマウスピース型装置を段階的に取り替えながら徐々に歯並びを整えていきます。

マウスピースは、1週間から10日間前後に1枚のペースで交換しながら治療を進めていくのが一般的です。患者さんが治療をスタートするときの歯並びの状態によって、全体矯正では通常30組から60組ほどのマウスピースを使用します。

ではなぜマウスピースを頻繁に交換する必要があるのかというと、使用するマウスピースは少しずつ形状に違いがあり、少しずつ形の違うマウスピースを装着することで治療が進み、歯並びを整えていくからです。

通常の場合は、1週間程度マウスピースを使用すると、歯が動いてマウスピースとほとんど一致する状態になります。歯並びがマウスピースと一致し、これ以上は動かないとなった時点で、また少し歯が動いた状態のマウスピースに交換します。この過程を繰り返して少しずつ歯を移動させ、予定している歯並びになると治療は終了です。

マウスピース矯正は、マウスピースの弾力によって発生する力で歯を移動させます。歯に加わる力や角度、距離などを計算し、装着することで徐々に歯が動くように設計されているのです。

効率的に歯を移動させる

マウスピース型矯正装置は、1回のマウスピース交換で動かせる歯の量が0.25mmと決まっています。これは歯にダメージを与えないように定められた無理のない移動量です。

にもかかわらず、従来の矯正治療にも引けを取らない早さで歯並びを整えられるのは、効率的に歯を移動させるマウスピース矯正の仕組みによるものです。また、マウスピースを交換するだけというシンプルな治療方法も、治療の効率化につながっています。

以下は、マウスピース矯正が歯を移動させる仕組みです。

  1. マウスピースをはめることで歯に力が加わる
  2. 歯の根を覆う歯根膜と呼ばれる膜に力が伝わる
  3. 歯が動く方向側の歯根膜が圧迫されて縮む
  4. 破骨細胞(骨を溶かす細胞)がスペースを作る
  5. できたスペースに歯が移動する
  6. 反対側の歯根膜が引き伸ばされる
  7. 骨芽細胞(骨を作る細胞)が移動後の隙間を骨で埋める
  8. この動きを繰り返すことで徐々に歯を移動させていく

マウスピースは患者さん一人ひとりの歯型に合わせて作られており、1枚ずつ今の歯並びよりもほんの少しだけゴールの歯並びに近い形に作られています。この一連の動きを継続することで、歯を少しずつ移動させるのです。

他の矯正方法への移行もできる

マウスピース型矯正装置は、ワイヤー矯正などの他の矯正方法へ移行することも可能です。移行する理由としては、以下のようなものがあります。

  • マウスピース型矯正装置では動かすのが難しい歯があった
  • 実際に使用してみてどうしても管理するのが難しかった

上記のような理由から、ワイヤー矯正へ移行する患者さんが一定数います。マウスピース矯正は、アタッチメント(歯の移動を助ける装置)を外してブラケットに付け替えるだけなので、比較的簡単に変更できるのも特徴です。

反対に、ワイヤー矯正からマウスピース矯正への変更は大変です。

装置を撤去後、マウスピース型矯正用の歯列データを採取し、マウスピースを作成して装着するまでの間にひと月ほどの時間が必要になります。

ワイヤー矯正の装置を撤去した後、ひと月近くもそのままにしていると、せっかく動いていた歯が後戻りしてしまい、マウスピースが届いた頃にはデータを取ったときの歯並びとは異なる状態になってしまうのです。そのため、せっかく作ったマウスピースが合わなくなってしまうという事態が起こります。

このような事態を避けるためにも、歯列矯正の方法で迷っている方は、マウスピース矯正からはじめてみるのがおすすめです。

マウスピース型矯正装置で美しい歯並びになるための2種類の期間

マウスピース矯正 段階

マウスピース型矯正装置にかかる期間は、2年から3年程度が一般的です。部分矯正などの場合は、2ヶ月から1年程度の短い期間で終了するケースもあります。ただし、マウスピース型矯正装置の期間は動かす歯の本数や移動させる距離、もともとの歯並びの状態などによっても大きく左右されます。

また、マウスピース型矯正装置には、歯を移動させる矯正治療期間と、移動させた歯を固定させるための保定期間があることも知っておかなければいけません。

ここでは、マウスピース型矯正装置で美しい歯並びになるための2種類の期間についてご紹介します。

矯正治療期間

矯正治療期間とは、マウスピースを装着して歯を移動させる治療を行う期間を指します。一般的にいわれる矯正期間とはこの時期のことをいい、マウスピースの装着をはじめてから歯を理想の位置まで移動させる期間のことです。

その間、患者さんは1週間から2週間ごとに自分でマウスピースを交換し、ひと月に一度から3ヶ月に一度程度の頻度で歯科医院へ通院しながら治療を進めていきます。

保定期間

保定期間とは、マウスピースで動かした歯を固定するための期間です。

マウスピース型矯正装置は、歯の移動が完了したらマウスピースをしなくてもよいわけではありません。矯正治療期間を終えたばかりの歯は、なにもしないでいると元の位置へ戻ろうとするため、リテーナー(保定装置)を装着し、歯を固定させて後戻りを防ぐ必要があります。

実はこの保定期間こそが、矯正治療において非常に大切なのです。この期間をどう過ごすかによって、綺麗な歯並びを保てるかどうかが決まります。

保定期間は、1年間から2年間程度です。保定期間の初期は、矯正治療期間と同じように1日のほとんどをリテーナーを装着し、その後は少しずつ時間を短くしていきます。

マウスピース型矯正装置で美しい歯並びになるための注意点

マウスピース型矯正装置は、透明のプラスチックでできた薄いマウスピースを1日20時間以上装着して綺麗な歯並びを目指します。

食事や歯磨きの際は自分で取り外すことができるため、衛生的で日常生活を送りやすいのも特徴です。また、金属アレルギーの方でも安心して治療を受けられるだけでなく、痛みが少ない点も非常に魅力的です。

しかしその一方、マウスピース型矯正装置で美しい歯並びを手に入れるには、守らなければいけない注意点があります。計画通りに治療を進めるにはとても大切なことですので、しっかりと守るようにしましょう。

以下は、マウスピース型矯正装置の注意点をまとめたものです。

  • 歯科医師にいわれた装着時間を必ず守る
  • マウスピースを再度装着するときは必ず歯磨きをする
  • 通院の予定を守る

マウスピース型矯正装置は、少しずつしか歯を動かせないため、治療期間が長くなります。そのため、装着時間を守らなくなってしまったり、歯磨きを後回しにしたりする方もいます。

そのような場合、結果的に治療期間が長くなってしまうケースや、マウスピースを作り直さなければいけないケースもありますので、必ずご紹介した注意点を守り計画通りに治療が終わるようにしましょう。

まとめ

マウスピース型矯正装置で歯並びを治す方法についての解説と、美しい歯並びになるための2種類の期間についてご紹介しました。

マウスピース型矯正装置は、透明の薄いマウスピースを段階的に交換し、徐々に歯並びを整えていく歯列矯正の治療法です。矯正していることに気づかれにくいため、審美性を気にされる方や人と接する仕事をされている方におすすめです。

しかし、装着時間や衛生面などを自分で管理するのが苦手な方は、思った通りの結果にならない場合もあるため、マウスピース矯正で歯並びが治る仕組みや2種類の治療期間について知ることで、治療に対する意識を高めていきましょう。

「末広町矯正歯科」では、ひとつの治療法にこだわらず患者様一人ひとりに最適な方法で矯正治療を行います。マウスピース型矯正装置を検討されている方は、ぜひお気軽に千代田区の矯正歯科専門・「末広町矯正歯科」までご相談ください。

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