大きくぱっちりとした目は、いつの時代も多くの人の憧れです。とくに女性は、メイクやプチ整形などで目を大きく見せるために、日々研究を重ねているのではないでしょうか。
ここ数年、目が大きくなるという理由で、歯列矯正の治療を受ける方が増えているのをご存知ですか?
歯列矯正とはいわゆる出っ歯やしゃくれ、受け口、ガタガタした歯並びなど「不正咬合」と呼ばれる歯並びや咬み合わせを、矯正装置で徐々に改善する治療です。
歯並びを整えることと目が大きくなることは、一見関係なさそうに見えますが、実は歯列矯正を行うと目の大きさに変化が現れます。
また、歯列矯正がもたらす変化は、目の大きさだけではありません。顔以外にも変化をもたらし、心身の健康面でさまざまなメリットをもたらします。
この記事では、歯列矯正で目が大きくなる理由と顔以外に起こる変化、目が大きくなる歯列矯正の治療方法についてご紹介します。歯列矯正で本当に目が大きくなるのか疑問に思っている方や、目を大きく見せる方法に興味がある方は、ぜひ最後まで読んでみてください。
歯列矯正で目が大きくなる理由
結論からいうと、歯列矯正を行うと必ず目が大きくなるわけではありません。しかし人によっては歯並びや咬み合わせを整えることで目が大きくなったり、顔つきが変化したりします。これは、歯列矯正によって歯が本来あるべき位置に戻るためです。
ここでは、歯列矯正で目が大きくなる具体的な3つの理由についてご紹介します。
小顔になるから
実は、歯並びは顔の大きさと密接に関係しています。
歯列矯正は、あくまでも歯並びや咬み合わせを整えるための治療であり、顔の大きさを小さくするものではありません。しかし人によっては、歯列矯正で咬み合わせを改善したことによって、顔の輪郭がシャープになり、小顔になるなどの効果が得られる場合もあります。
輪郭がスッとシャープになったために目の大きさが目立ち、目が大きくなったように見えるのです。
また、歯並びが悪いと咬むときに余計な力が入り、必要以上に筋肉が発達してしまうケースもあります。その場合どちらか片側にばかり負担がかかっていることも多く、筋肉のバランスも乱れがちになります。
歯列矯正で歯並びや咬み合わせが改善されると、これまで肥大していた筋肉が小さくなり、エラが目立たなくなるため、目が大きく見えるようになるのです。
人中が縮んだように見えるから
歯列矯正を行うと、人中が短く見えるようになるという話を聞いたことはありませんか?
人中とは、鼻と口の間にある縦の溝です。人中が短いと顔の下半分が短くキュッと引き締まって見えるといわれています。
とくに上顎前突、いわゆる出っ歯で歯列矯正を行った場合、人中が縮んだように見える可能性があります。
口元の突出感が強い方が口を閉じると、人中部分の皮膚が前歯に引っ張られ、引き伸ばされてしまうため、人中が長く見えてしまいます。歯列矯正によって前歯が本来あるべき位置に引っ込むと、鼻の下の皮膚が引っ張られることなく自然に口が閉じられるようになり、人中が短く見えるのです。
また、人中は美人顔に見せるためにとても重要な部分です。顔の下半分が長いと、間伸びして見えてしまいますが、人中が短くなることによって顔の上半分の比率が大きくなり、相対的に目の大きさまで大きく見えるようになります。
顎関節症が治るから
顎関節症は、咬み合わせにも深く関わる疾患です。顎関節症は、咬み合わせ以外にも多数の原因があるため、歯列矯正によってすべてが改善するわけではありませんが、不正咬合のみが原因の場合は、その症状を改善できるといわれています。
ではなぜ顎関節症が治ると目が大きく見えるのかというと、顔の周りの筋肉群は咬むという動作によって収縮し、目の周りの筋肉もその影響を受けるからです。
顎関節症によって下顎の歪みやズレが生じると、左右の筋肉と骨格がアンバランスになり目を小さく見せてしまいます。
歯列矯正で咬み合わせを治すことで顎関節症が改善した場合、引っ張られていた筋肉と骨格が正常な位置に戻り、徐々に目が大きく見えるようになるでしょう。
歯列矯正で起こる顔以外の変化
歯並びや咬み合わせを整えると、口元の見た目だけでなく、目の大きさにまで影響が及ぶことはおわかりいただけたでしょうか。
近年、歯列矯正は目覚ましい進化を遂げており、最先端の歯列矯正では全身のバランスまで整えられるといわれています。
ここでは、歯列矯正で起こる顔以外の変化について具体的にご紹介します。
全身のバランスが整う
頭痛や肩こりは、歯並びや咬み合わせの悪さからくる代表的な症状です。他にも、歯列矯正を行うことで以下のような症状が軽減する可能性もあります。
- 頭痛、肩こり、首こり
- めまい
- 腰痛
- 生理痛
- 自律神経失調症
- 慢性胃もたれ
- 慢性疲労
歯列矯正が全身のバランスを整えるといわれている理由は、骨格と呼吸が変わるからです。
とくに下顎は身体がバランスをとるために非常に重要な役割を担っており、たった1本の歯が歪んだだけで首から下の軸やバランスが歪むことも。
歯列矯正によって歯並びや咬み合わせを改善し、身体のバランスを整えると、全身の不調が改善する可能性もあります。
性格が明るくなる
歯列矯正は、ただ単に見た目だけを整える治療ではありません。
歯並びが悪い方は、人前で大きく口を開けて笑うのを恥ずかしいと感じたり、無意識に口元を隠したりする癖がついてしまうこともあります。
歯列矯正で歯並びを整えることで見た目のコンプレックスを解消できるため、よく話すようになったり笑うようになったりする方が多いです。
また、精神的な負担やダメージが解消し、引っ込み事案な性格が直って何事にも積極的になる方も多いです。
目が大きくなる歯列矯正の治療方法
近年、感染症の流行などによりマスクをする生活が当たり前のものとなっています。マスクで口元が隠れることも後押ししてか、歯列矯正を検討する方が非常に増えています。
マスクで隠せる今のうちに歯列矯正をして、目が大きく見えるようにしたいという方も多いでしょう。
そこでここでは、目が大きくなる歯列矯正の治療方法についてご紹介します。
ワイヤー矯正
ワイヤー矯正とは、最も一般的であり歴史の古い歯列矯正の治療方法です。
ブラケットと呼ばれる歯に固定する金属製の装置を装着し、そこにワイヤーを通して徐々に歯を動かしていきます。
治療にかかる期間は、平均的に2〜3年と長いですが、難しい症例にも対応しているため、顎の骨格や咬み合わせが原因で目が小さく見えている場合などでも治療ができます。
最近では、歯列矯正をしていることが目立たない白色や透明の装置も登場しており、以前よりも格段に挑戦しやすくなりました。
マウスピース型矯正装置
マウスピース型矯正装置は、透明なプラスチック製のマウスピースを装着することで、徐々に歯並びを整えていく歯列矯正の方法です。
治療中の痛みが少ないことや金属アレルギーでも装着できることから、従来のワイヤー矯正よりもメリットが多く、近年では歯列矯正の主流になりつつあります。
マウスピース型矯正装置は、歯並びと咬み合わせの両方を一度に治療できる方法です。治療が終了すると、強いくいしばりがなくなり、小顔になることで相対的に目が大きく見える可能性があります。
また、咬み合わせを整えることで正しい咀嚼ができるようになります。よく咬んで食べるので、満腹中枢が刺激されて以前よりも少ない量の食事で満足できるようになり、結果的にダイエットにつながるケースも。痩せると顔もシュッと細くなり、目が大きく見えるかもしれません。
ただし、難しい症例ではワイヤー矯正よりも治療期間が長くかかることもあるため、マウスピース型矯正装置を希望する際は歯科医師とよく相談しましょう。
まとめ
歯列矯正で目が大きくなる理由と顔以外に起こる変化、目が大きくなる歯列矯正の治療方法についてご紹介しました。
性別に関係なく、目が大きいと魅力的に見えます。芸能人や街で見かける素敵な人は共通して目が大きいことから、大きな目になりたいと思っている方も多いのではないでしょうか。
目の大きさ自体が変わるわけではありませんが、治療の効果で小顔になった結果、相対的に目が大きく見えるといった情報もあり、咬み合わせを整える歯列矯正は近年非常に人気があります。
歯列矯正は、その他にも心身の健康に良い影響をもたらします。そのため、目を大きく見せたい方だけでなく、健康に気遣う方にもおすすめです。
興味のある方は、ぜひ本記事を参考に歯科医院でカウンセリングを受けてみてはいかがでしょうか。
患者様お一人お一人とのコミュニケーションを大切にした診療を行っており、困ったときにはLINEでご相談していただけます。
カウンセリングは無料ですので、歯列矯正を検討している方はぜひお気軽に千代田区の矯正歯科専門・「末広町矯正歯科」までご相談ください。