感染症予防のため、マスクを着用しての生活が当たり前になっている今、マスクをしていないと違和感を覚えるようになりました。
日本人の多くが、自分の顔に何らかのコンプレックスを持っているといわれていますが、マスクをすることで、顔の気になる部分を隠せるというメリットを感じている方も多いのではないでしょうか。
最近では、マスクが必須である状況を利用して、今のうちに歯列矯正で歯並びを整える方も増えています。
そもそも歯列矯正は、歯並びや咬み合わせを改善する治療ですが、実は整形をしたのと同じくらい、もしくはそれ以上に顔が変化する治療なのです。
歯並びが美しくなるだけでなく、美容面でも嬉しい効果があると話題の歯列矯正。とくに、顔の下半分の印象を大きく変えられるようです。
この記事では、歯列矯正で整形並みに綺麗になれる5つの理由と、歯列矯正で起こる可能性のある不本意な変化についてご紹介します。
歯列矯正で整形並みに綺麗になれる5つの理由
歯列矯正は歯並びを整える、咬み合わせを良くすることが目的の治療です。最近では、欧米諸国の影響からか、日本でも歯に対する意識が高まり、徐々に歯列矯正を行う方が増えています。
社会人になってから治療を受ける方も増加傾向にあり、職種に関係なく仕事に対する意識が高い方ほど歯並びを気にしています。
職場でも、矯正器具をつけて働いている方を見かける機会も多くなりましたが、治療が終わった方の顔をふと見たときに、「以前よりも綺麗になったけれど、もしかして整形した?」「あんなにイケメンだったかしら?」と思った経験がある方もいるようです。
では、なぜ歯列矯正をすると整形並みに綺麗になれるのでしょうか。ここでは、その理由を5つご紹介します。
フェイスラインがすっきりする
歯列矯正を行った方の中には、治療後フェイスラインがすっきりして顔がシャープになったという方が多くいます。
ダイエットを成功させても、なかなか顔の形までは変えられません。しかし歯列矯正は、歯を正しい位置に戻すため、自然とフェイスラインが整っていきます。
また、歯並びだけでなく咬み合わせも整えることで、今まで上顎か下顎のどちらか片方に大きくかかっていた負荷が均等になります。余計な力がかかり発達しすぎた咬筋も、歯列矯正で顎への負荷が軽減されるので、正常な筋肉量になりシュッとした小顔に見えるようになるのです。
横顔が整う
横顔の美しさは、美人やイケメンの条件といわれています。横から見たときに、スッと鼻が高く少しだけ顎が出ており、唇が前に出過ぎていない横顔はとくに綺麗な印象です。
初対面の人の顔を見るとき、顔の正面を気にする方は多いですが、意外と横顔もチェックされています。
横顔が気になる方は、以下のような歯並びが多いようです。
- 上顎前突(じょうがくぜんとつ)
- 下顎前突(かがくぜんとつ)
上顎前突はいわゆる出っ歯、下顎前突はしゃくれや受け口と呼ばれる歯並びです。
歯列矯正では、この2つの歯並びを綺麗に整えることで、もっこりと突き出した口元を引っ込めて横顔のラインを美しく整えます。
たらこ唇が治る
歯並びが前に突出している場合や、歯並びが悪いことで口呼吸になっている場合は、自然と口が前に出る傾向にあるため、唇が分厚い印象を与えてしまうことがあります。
一般的にたらこ唇などと呼ばれている分厚い唇は、周囲の人はそれほど気にしていなくても、本人はお悩みになっているものです。
口元の突出感が原因でたらこ唇になっている場合、歯列矯正で歯並びを治すことで、口を閉じたときに押し出されて分厚く見えていた唇が目立たなくなります。
目が大きく見える
歯列矯正は、上述したようにフェイスラインがシャープになる可能性があります。輪郭がすっきりとして小顔になることで顔の下半分の面積が減り、相対的に目が大きくなったように見えるのです。
また、上顎前突などで口元が突出している場合、口を閉じると鼻の下の人中という部分が長く見えてしまいます。しかし、歯列矯正で歯並びを治すと鼻の下が引っ張られず、自然と口が閉じられるようになるため、人中だけでなく顔全体の長さまで短く、目も大きく見えるようになります。
ガミースマイルが治る
ガミースマイルとは、笑ったときに歯茎が目立ってしまう口元のことです。歯茎が大きく見えることで周囲からの目が気になり、コンプレックスに感じてしまう方もいます。
ガミースマイルは、大きく分けて以下の3つの原因からなります。
- 顎の骨格や歯並び
- 口周りの筋肉や上唇
- 歯茎や歯の大きさ
ガミースマイルは見た目だけの問題と思われがちですが、口を閉じにくい、口の中が乾燥しやすく虫歯リスクも高まるなどの問題が生じる可能性もあります。
歯列矯正は、骨格や歯並びが原因で起こるガミースマイルを治療できる方法です。歯並び全体を整えながら少しずつ前歯を奥へ移動させることで口が閉じやすく、唇が押し上げられる量も少なくなり、ガミースマイルを改善できます。
歯列矯正で起こる可能性がある不本意な変化
歯列矯正は、フェイスラインがすっきりする、横顔が整うなどの副次的な効果で整形並みに綺麗になれるといわれています。しかしその一方で、「こんなはずじゃなかった」という不本意な変化に戸惑う声が聞かれるのも事実です。
では、歯列矯正で起こる可能性がある不本意な変化とは、具体的にどのようなものなのかご紹介します。
ほうれい線が目立つようになった
そもそも、ほうれい線は顔の皮膚自体が変化することによってできるものです。そのため、口の中に対して治療を行う歯列矯正が原因で、ほうれい線が目立つようになることは基本的にありません。
しかし、中には例外もあるので注意が必要です。主に以下の2つのケースの場合、歯列矯正がほうれい線に影響を与える可能性があります。
- 上顎前突(出っ歯)
- 抜歯を伴う歯列矯正
上顎前突の方は、鼻の下の皮膚が常に張っている状態ですが、歯列矯正で歯を正しい位置に戻すと張っていた皮膚が緩み、ほうれい線が目立ってしまう可能性もあります。
また、抜歯を伴う歯列矯正では、歯を抜くことによって口唇が後退しすぎてしまい、ほうれい線が目立ってしまうことも。
しかしこの2つのケースは、治療前に歯科医師が横顔の状態をきちんと評価し、適切な治療を行えば起こる可能性は低いため、信頼できる歯科医院で治療を受けることが大切です。
歯が長くなった
「歯が長くなった」「歯の付け根が見えるようになった」などの症状は、歯茎が痩せることで起こる歯肉退縮という現象です。
歯肉退縮の原因は、加齢、外傷、歯周病、矯正治療などがありますが、なぜ歯列矯正を行うと起こるのでしょうか。
その原因は、矯正時に歯にかかる過剰な負荷です。歯列矯正は、歯に持続的な力をかけて徐々に歯を動かしていきます。
適度な負荷がかかることで歯を支える歯槽骨が吸収し、歯が移動するためのスペースを作っています。しかし過剰な負荷がかかった場合や、顎の骨が小さい方で、抜歯せず治療した場合などは、過度な歯槽骨の吸収が起こり、結果的に歯肉退縮が起こってしまうのです。
また、歯列矯正中に歯周病になってしまった場合も、歯肉退縮の原因になります。歯茎は一旦痩せてしまうと、元に戻すのは非常に困難です。この場合、症状が進行しないようにする治療を受けることになります。
顔が長く見えるようになった
歯列矯正でフェイスラインがシャープになると、小顔に見える反面、面長になったように見える可能性があります。これは、今までエラの部分にある「咬筋」にかかっていた過度な負担が軽減し、筋肉量が減少するためです。
また、歯列矯正中は器具を口の中に装着しているため、食事中にうまく咬み切れなかったり食べること自体が面倒になったりすることもあります。とくにワイヤー矯正では、装置を取り外せないため咀嚼しにくいことも多く、顔の表情筋が衰えて頬が下がってしまうこともあるようです。
歯列矯正は矯正歯科専門医院で受けるのが正解
治療前の顔の形状や歯の状態によっては、歯列矯正を行うことで整形並みに顔の作りを変える可能性があることを、おわかりいただけたでしょうか。
とくに歯並びだけでなく咬み合わせが悪い方は、歯列矯正をすると顔立ちが美しく変化する可能性も高いため非常におすすめです。
しかし歯列矯正は、経験豊富な歯科医師が治療を行わないと、上記でご紹介したように不本意な変化が起こってしまうケースもあります。
歯列矯正を検討している方は、歯列矯正の経験が豊富な歯科医師で、とくに日本矯正歯科学会の認定医が在籍している歯科医院を選ぶようにしましょう。
なぜなら、認定医の資格は学会の基準をクリアした矯正の専門家しか持っていない資格であり、一定基準の知識と技術が保証されていることを示しているからです。
また、最新の設備が整っていることも歯科医院を選ぶ際に重要なポイントです。事前にホームページなどで認定医の有無や設備について調べてから、カウンセリングに行くことをおすすめします。
まとめ
歯列矯正で整形並みに綺麗になれる5つの理由と、歯列矯正で起こる可能性のある不本意な変化についてご紹介しました。
歯列矯正は、歯並びと咬み合わせを整えることで、出っ歯や受け口、デコボコな歯並びなどを改善する治療です。しかし最近では、整形並みに顔を美しくできるというイメージもあり、マスク生活を利用して治療を受けるか検討している方も増えているようです。
ご紹介したように、歯列矯正ではフェイスラインがすっきりするなどの素晴らしい変化も期待できる反面、顔が長く見えてしまうなどの不本意な変化が見られるケースもあります。
そうならないためにも、歯列矯正の経験が豊富な、認定医の資格を有する歯科医師の治療を受けるようにしましょう
当院では、患者様がきちんとご納得されてから治療を受けられるように、治療の事前説明を重視しております。しっかりとお口の中を検査した上で、日本矯正歯科学会の認定医が治療計画をはじめから終わりまで丁寧にご説明いたします。
歯列矯正を検討されている方は、ぜひ一度千代田区の矯正歯科専門・「末広町矯正歯科」までご相談ください。