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マウスピース矯正

マウスピース型矯正装置で先天性欠損歯を治療するには?早めの治療が必要な理由も紹介

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生まれつき永久歯の本数が足りない先天性欠損歯は、永久歯列で多くみられる形成異常で、およそ10人に1人の割合で発生するといわれています。

「歯の本数が足りない」「乳歯の下に歯がありません」

そのようなことを、歯科検診などで指摘されたことはありませんか?乳歯の下には、当然永久歯が生える準備をしていると思っている方も多いですが、ヨーロッパ矯正歯科学会が2006年に調べたところ、近年この先天性欠損歯は増加傾向にあるようです。

実は成人している方の中には、過去に歯科医院で先天性欠損歯を指摘された方も多くいたものの、従来の歯科医療では「生えてこないものは仕方ない」といった対応をされてきました。

たしかに現状は困りませんが、成人してから歯並びや歯の機能に問題が出ることもあるため、早めに治療をするべきなのです。

では、最近の矯正治療で主流となりつつあるマウスピース型矯正装置で、先天性欠損歯を治療することはできるのでしょうか。この記事では、先天性欠損歯の詳しい解説と治療法、マウスピース型矯正装置で先天性欠損歯を治療するにはどのような方法があるのかご紹介します。

ご自身やお子様が先天性欠損歯を指摘されたことのある方は、ぜひ最後まで読んでみてください。

先天性欠損歯とは

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乳歯の歯並びは3歳くらいで完成するといわれています。その後、6歳から12歳くらいにかけて顎の成長とともに永久歯へと生え変わっていきます。

永久歯に生え変わるスピードは個人差が大きいため、人より1年から2年程度は遅くても早くても問題ありませんが、いつまで経っても乳歯が抜けない場合は要注意です。

ここではまず、先天性欠損歯について詳しく解説していきます。

生まれつき歯が足りない状態

通常の場合、乳歯は全部で20本、親知らずを含めた永久歯は32本です。本来は乳歯の下に永久歯のもととなる歯胚というものがあります。先天性欠損歯の場合は、その歯胚が欠損しているため、永久歯が生えてきません。

このように生まれながらに永久歯がないことを、歯科医学的には永久歯の「先天性欠損」、「先天性欠如」と呼びます。先天性欠損歯となる本数には人それぞれ違いがあり、部位もさまざまです。

永久歯が先天的に欠損していると、大人になっても乳歯が残った状態のままになってしまいます。乳歯が残ったとしても咬み合わせとして機能しますが、乳歯は永久歯より歯の根っこが短くもろいため、大人になると抜けてしまうことも少なくありません。

一般的に、先天性欠損歯で乳歯が残っている場合、30歳から40歳くらいでグラつきや痛みが生じるケースも多く、結果的に抜歯をしなければならないケースもあります。

先天性欠損歯の原因

日本小児歯科学会が2011年に行った「日本人小児の永久歯先天性欠如に関する疫学調査」によると、小児歯科を受診した子どものうち10人に1人の割合で、先天性欠損歯が認められた(親知らずの先天性欠損を除く)そうです。

先天性欠損歯が起こる明確な原因はわかっていませんが、以下のようなことが原因として考えられています。

  • 全身的な疾患
  • 遺伝
  • 妊娠中の栄養欠如
  • 妊娠中の薬の影響
  • 歯の退化現象

先天性欠損歯がよく発生するのは、上下顎ともに前から5番目の第二小臼歯や、前から2番目の側切歯です。さまざまな原因が考えられているもののはっきりしていないため、予防もできないのが現状です。

先天性欠損歯で歯が抜けた状態を放置するリスク

先天性欠損歯で歯の本数が足りない状態を放置してしまうと、非常に危険です。どのようなリスクがあるのか、以下にまとめました。

  • 向かい合う歯(対合歯)が伸びて咬み合わせが悪くなる
  • すきっ歯(空隙歯列弓)
  • 残っている歯に負担がかかる
  • 両隣の歯が倒れてくる
  • 歯磨きがしにくく虫歯になりやすい
  • 食べ物をよく噛めない
  • 発音がうまくできなくなる

歯が欠損している状態を放置すると、脳への刺激が不足したり咀嚼障害によって胃腸に負担がかかったりするなど、さまざまな問題が生じます。

また、歯が欠損していることによって見た目にも自信が持てなくなり、性格にまで影響を与えてしまうことも。歯並びが悪くなってくるとプラークが溜まりやすくなり、虫歯や歯周病、口臭の原因にもなり、治療のために歯科医院へ通い続けなければいけません。

先天性欠損歯の治療法

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先天性欠損歯かどうかは、歯科医院でレントゲンを撮ることですぐにわかります。先天性欠損歯と診断された場合、永久歯が欠如している部位や本数にもよりますが、欠損治療と同じ方法で治療を行うのが一般的です。

ここでは、先天性欠損歯の治療法についてご紹介します。

人工歯で補う

先天性欠損歯は、人工の歯を入れることで欠損部分を補い治療します。以下は、人工歯の種類です。

  • 部分入れ歯
  • ブリッジ
  • インプラント

乳歯がまだ残っている場合は、抜歯をしてから人工歯を入れます。人工歯にはそれぞれにメリットとデメリットがあり、患者さんの口腔内の状態によって使えるものと使えないものが出てきます。

10代の成長期の段階では、ブリッジやインプラントなどの治療は行えませんので、ひとまず部分入れ歯で処置をしておき、成長が止まってからブリッジやインプラントで治療するのが一般的な流れです。

ちなみに、部分入れ歯やブリッジは基本的に保険診療で治療を行えますが、使用する素材によっては自由診療となります。インプラントは自由診療のみとなりますので、歯科医院によって費用が大きく違ってきます。事前にしっかりと確認するようにしましょう。

矯正治療

先天性欠損歯は、矯正治療によって欠損している部分の隙間を閉じたり、現存している歯の本数で咬み合わせを作る治療ができます。とくに、乳歯がすでに抜けてしまっている場合や、これから抜けそうな場合は、周囲の歯を動かして空いたスペースを閉じる矯正治療が可能な場合もあります。

欠損している歯の本数や状態にもよりますが、矯正治療であれば自分の歯だけで治療できる可能性があるということです。治療を終えてしまえば日常生活の煩わしさもありませんし、見た目も格段によくなります。

永久歯の先天性欠損歯が合計6本以上あると診断された場合は、矯正治療が保険適用となります。

マウスピース型矯正装置で先天性欠損歯を治療するには?

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矯正治療で先天性欠損歯が治療できることを上記でご紹介しましたが、今話題のマウスピース矯正でも綺麗な歯並びに整えられるのでしょうか。

マウスピース型矯正装置は、透明なプラスチック製のマウスピースを装着して歯並びを整える治療法です。無色透明のため、矯正治療中だとわかりにくいのが特徴です。

ここでは、マウスピース型矯正装置で先天性欠損歯を治療する方法と、早めの治療が必要な理由についてご紹介します。

マウスピース型矯正装置に必要な治療をプラス

先天性欠損歯をマウスピース型矯正装置で治療するには、以下の3つの方法があります。

  • マウスピース矯正後、ブリッジやインプラントで足りない歯を補う
  • 欠如した歯と対応する永久歯を抜歯してから矯正治療を行う
  • マウスピース矯正のみで空隙歯列弓と同様の治療を行う

基本的にマウスピース型矯正装置のみで先天性欠如を治療することは難しいといわれていますが、1本のみ欠如している場合や、隙間の空き方によっては可能です。

マウスピース型矯正装置でもっとも有名なインビザラインは、クリンチェックというシミュレーションソフトで治療の過程や結果が正確にわかります。そのため、事前にどこまで綺麗に治るのか予測した上で治療を開始できます。

また、マウスピース型矯正装置・インビザラインは歯の移動が多い症例や抜歯が必要な症例にも対応できるので、他のマウスピース矯正メーカーではできない症例でも治療が可能なケースも多いです。

抜歯する本数については、欠如している本数や箇所によって変わりますので、歯科医師とよく相談し、納得のいく方法で治療を受けるようにしましょう。

先天性欠損歯は早めの治療が必要な理由

矯正治療を受ける目的は、審美性の問題、永久歯の欠損を矯正で改善し咬み合わせをよくするなどさまざまです。

咬み合わせの治療は、年齢が上がるとともに歯の動きが悪くなるといわれています。その理由は、大人になるにつれて歯は徐々に固定されていってしまい、柔軟性を失うからです。

そのため、大人になってから矯正しようとすると、どうしても子どもよりも時間がかかりますし、痛みを感じる可能性が高くなります。

先天性欠損歯で矯正治療を検討している方は、将来の歯並びをイメージしながら治療するタイミングを検討する必要があるので、できるだけ若いうちに矯正相談をした方がよいでしょう。

まとめ

先天性欠損歯の詳しい解説と治療法、マウスピース型矯正装置で先天性欠損歯を治療するにはどのような方法があるのかご紹介しました。

先天性欠損歯は、生まれつき永久歯が足りない状態のことです。放置してしまうと、年齢を重ねるごとにさまざまなリスクがつきまといます。

マウスピース型矯正装置は、矯正治療の中でも痛みが少なく、日常生活に支障が少ないためおすすめです。ただし、症例によってはマウスピース矯正のみでの治療ができないケースもありますので、歯科医院でよく相談して最適な治療を受けてください。

「末広町矯正歯科」では、患者様が日常生活でできる限り不快な思いをされないように、快適性にもこだわった治療プランをご提案いたします。

治療の事前説明にも力を入れておりますので、患者様がきちんと納得されたうえで治療を受けていただけます。先天性欠損歯の治療を検討されている方は、

ぜひお気軽に千代田区の矯正歯科専門「末広町矯正歯科」までご相談ください。

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