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矯正歯科

埋伏歯になりやすい?埋もれた犬歯を大人になるまでに治療すべき理由とは

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犬歯は永久歯の一つで、前から3番目に生える歯のことです。

永久歯は、全部で28〜32本あり、切歯と臼歯に分けられます。切歯は犬歯よりも前にある前歯のことで、2種類の形があります。臼歯とは、いわゆる奥歯のことで、親知らずを除いて小臼歯と大臼歯の2種類です。

そして犬歯は先端が尖った形をしており、1種類しかありません。しかも、下顎の位置を定める役割を担っており、咬み合わせの目印にもなる重要な歯なのです。

しかしこの犬歯は、乳歯から永久歯へ生え変わる時期にうまく生えてこられず、歯茎や骨の中に埋もれてしまう「埋伏歯」になってしまうことがあります。

犬歯が埋伏歯になってしまうと、上述した役割を果たせないだけでなく、他の歯や口の中にまで悪影響が及んでしまう可能性もあるため、早めに対処しなければいけません。

この記事では、埋もれた犬歯を大人になるまでに治療すべき理由や、犬歯が埋伏している場合の治療法と早期発見のために大切なことについてご紹介します。

子どもの犬歯がなかなか生えてこなくて不安を感じている親御さんや、犬歯が大人になるまで生えていない方は、ぜひ最後まで読んでみてください。

犬歯が埋伏歯になりやすいのはなぜ?

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一般的に乳歯から永久歯へ生え変わるのは、6〜12歳頃です。

歯が生え変わる順番や時期は個人差も大きいですが、上顎では最初に前歯が生え変わり、次にその横の歯、奥歯が徐々に生え変わっていきます。そして最後に犬歯が生え変わり、永久歯の歯列が完成するのが一般的です。

上顎の犬歯が生えてくるのは一般的に10〜12歳頃で、他の永久歯が生え変わった後、歯茎の高い位置から出てきます。切歯の横の側切歯の根っこの縁に沿って生えてくるため、生え終わるまでに移動する距離が長いといわれています。

ではなぜ、犬歯は他の歯よりも埋伏歯になりやすいのかというと、近年子どもの頭が昔よりも小さくなり、顎の骨の幅も狭くなっていることに対して歯の幅が大きくなっているからです。

つまり顎が細くなり、歯が生えるスペースも狭くなっていることで、最後に生えてくる犬歯が並ぶ隙間がなくなってしまったため、正常に生えてこられなくなっているということです。

埋もれた犬歯を大人になるまでに治療すべき理由

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歯の生え変わり時期は、口の中の状況が変化しやすい反面、問題を発見しやすい時期でもあります。人によって生え変わる順番や時期は異なるものの、ほとんどの場合はしばらく見守っているときちんと生えてきます。しかし、中には大人になるまで犬歯が生えてこないケースもあるため注意しなければいけません。

冒頭でもご紹介した通り、犬歯は下顎の位置や咬み合わせに重要な役割を担っています。犬歯が正常に生えてこないと、口の中にさまざまな悪影響が出てしまうので、早めに歯科医院を受診することが重要です。

ここでは、埋もれた犬歯を大人になるまでに治療すべき理由についてご紹介します。

将来歯が抜けやすくなる

犬歯が正常に生えず、歯茎に埋もれたままの状態だと、歯茎の中で細胞が隣り合っている歯の根っこにぶつかって吸収してしまう可能性があるため、大人になる前に適切な治療を受ける必要があります。

歯の根っこが吸収されることを、専門的には「歯根吸収」といいますが、簡単にいうと歯の根っこが短くなることです。

歯根吸収が起きてしまうと、もう元には戻せません。

せっかくきちんと生えてきた永久歯の寿命が短くなり、最悪の場合隣り合っている歯が抜けやすくなったり、抜歯をしなければいけなくなったりする可能性が高まりますので、できるだけ早いうちに歯科医院を受診するようにしましょう。

コンプレックスになる可能性がある

犬歯が埋伏していてきちんと生えてこないと、歯列が左右非対称になり成長とともに歯並びがコンプレックスになる可能性があります。

歯並びにコンプレックスを抱えていると、人と話すときに口元を手で隠したり面と向かって話すのを避けたりするようになり、消極的な性格になってしまうことも。仕事やプライベートにまで悪影響が及んでしまう可能性も少なくないため、大人になるまでに適切な治療を受けるべきなのです。

犬歯が正常に生えてくる可能性が高くなる

最近では、脊椎の成熟度と犬歯の萌出時期の関係を調べた結果、思春期で急激に身体が成長するスパートの時期、もしくはその前後1年の間に犬歯が生えてくることがわかっています。この時期を過ぎた場合、そのままにしておくと犬歯が生えてこない可能性は非常に高くなるようです。

犬歯がない状態は、咬み合わせや下顎の位置が定まらず不安定です。下顎の位置が安定しないと、それに伴って顎の動きも不安定になり顎関節症になりやすくなります。

また、埋伏したまま適切な治療時期を逃してしまうと、矯正治療を受けてもうまく出てこない可能性があり、最悪の場合前歯を抜歯しなければいけなくなることも。

しかし、適切な時期に治療を行うことで、犬歯を正常な状態に生やせる確率も高くなるので、できるだけ早く歯科医院を受診するようにしましょう。

犬歯が埋伏している場合の治療法と早期発見のために重要なこと

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犬歯が埋伏している場合、早期にきちんとした治療を受けることで歯の喪失を避けられるだけでなく、治療の選択肢も多くなります。そのため、犬歯が埋伏している可能性がある場合は、できるだけ早く歯科医院を受診しましょう。

ここでは、犬歯が埋伏している場合の治療法と早期発見のために重要なことについてご紹介します。

犬歯が埋伏している場合の治療法

犬歯が埋伏している場合、歯の本数が足りないことに自分で気づくケースもありますが、歯科医院でレントゲン撮影を行ったときに発見されるケースもあります。

実際の治療では、埋伏した犬歯の状態や隣り合う歯の根っこの吸収具合、歯列全体の状態などさまざまな要因を考慮した上で、治療方針を決定することになるでしょう。

以下は、犬歯が埋伏している場合の代表的な治療法の例です。

犬歯を並べるスペースがある場合

歯茎に犬歯を並べるスペースがある場合、一般的には歯肉を切開して犬歯を露出させる開窓術を行い、矯正装置を埋伏した犬歯に装着して本来あるべき位置まで引っ張り出す「牽引」という処置を行います。

犬歯を並べるスペースがない場合

歯茎に犬歯を並べるスペースがない場合は、犬歯の抜歯が検討されます。また、犬歯と隣り合う歯の吸収が進んでいる状態であれば、その歯を抜いてしまい、空いたスペースに埋伏している犬歯を牽引する方法も検討されるでしょう。

抜歯する歯は、患者さん一人ひとりの歯や口の中の状況によって異なりますので、担当の医師とよく相談して最適な歯を選ぶことになります。

早期発見のために重要なこと

埋伏した犬歯を早期発見するためには、犬歯が生えてくる前の7〜8歳までの間に、矯正歯科専門医院を受診し、歯の生え変わりが順調かどうかを確認することが重要です。

一般歯科でも歯の生え変わりをチェックすることはできますが、矯正歯科専門医院であれば埋伏歯が発見されて牽引が必要になった場合、スムーズに治療を開始できます。

また、矯正治療に必要な設備が整っているだけでなく、矯正の専門医が在籍していることも多いため、より専門的な治療を受けられるでしょう。

まとめ

埋もれた犬歯を大人になるまでに治療すべき理由や、犬歯が埋伏している場合の治療法と早期発見のために大切なことについてご紹介しました。

本文中でもご紹介したように、犬歯は下顎や咬み合わせにとって重要な役割を担っている歯です。正常に生えてこないと、口の中にさまざまな悪影響が出てしまう可能性もあるため、大人になるまでに適切な治療を受ける必要があります。

また、犬歯は他の永久歯と比べて歯の根っこが長いという特徴があります。根っこが長いということは、頑丈で他の歯よりも寿命が長いということです。将来できるだけ自分の歯で美味しく食事をするためにも、犬歯はできる限り正常な状態で残しておきたいものです。

乳歯が抜けたのに犬歯がなかなか生えてこず不安を感じている親御さんや、犬歯が生えてこないまま放置しているという方は、できるだけ早く矯正歯科専門医院を受診するようにしましょう。

当院では、最新の機器を用いた精密な検査と診断、幅広い治療法で患者様に寄り添った診療を行っております。清潔な治療環境をご用意し、できるだけ時間や期間を短く、患者様の大切なお時間を有効に使えるように努めております。

日本矯正歯科学会の認定医も多数在籍しており、矯正歯科専門医院がはじめての方でも安心して受診していただけますので、犬歯の埋伏歯が疑われる方は、ぜひお気軽に「千代田区の矯正歯科専門・末広町矯正歯科」までご相談ください。

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