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舌癖はトレーニングで治す!大人が自宅で簡単にできる3つの方法と歯科医院で行うMFTについて紹介

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普段、自分の舌を意識して生活している方はあまりいません。しかし、この記事に辿り着いた方は、自身の舌癖や歯並びの悪さが関連していることに気がついたのではないでしょうか。

何も考えずにボーッとしているとき、舌は口の中のどこにありますか?

本来は、舌の先が上の前歯の付け根あたりにある「スポット」と呼ばれるところにふんわりと触っている状態で、舌全体が上顎にくっついているものです。

舌癖があると、舌は本来あるべき位置よりも全体的に下に下がっていることが多く、上下の前歯の間あたりを押し出すような状態になってしまいます。唾や食べ物を飲み込むたびに舌で歯を押し出してしまうことになるため、徐々に歯並びや咬み合わせにまで問題が出ることも。

この記事では、舌癖の原因や歯並びに及ぼす悪影響、舌癖チェックとともに、自宅でできるトレーニング方法と歯科医院で行うMFTについてご紹介します。

舌癖とは

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舌が正常な位置よりも低い位置にある、前方にある、歯を押し出しているなどの癖を「舌癖(ぜつへき)」といいます。

舌癖は子どもの頃からの癖であることがほとんどで、大人になってもなかなか治らない方も多いようです。大人の舌癖は、歯並びや咬み合わせだけでなくマナー上の問題も出てきてしまうので、できるだけ早めに治しておきたいもの。

ではそもそも、一体なぜ舌癖が出てしまうのでしょうか。ここでは、舌癖が出る原因やそれによる悪影響、自分でできる舌癖チェックをご紹介します。

舌癖が出る原因

小さな子どもから大人まで、本人が自覚していなくても舌癖のある方は意外と多く、それによる弊害にお悩みの方もいます。

では、この舌癖はなぜ起こってしまうのでしょうか。以下は、舌癖が出る原因の例です。

  • 幼少期の指しゃぶりで前歯に隙間ができてしまい、そこから舌を出すのが癖になった
  • 虫歯などで乳歯を早期に喪失し、永久歯が生えるまでの間できていた隙間に舌を押しつけるのが癖になった
  • 子どもの頃からアレルギー性鼻炎による鼻詰まりで口呼吸が癖になり、口周りの筋力が弱い
  • 舌小帯が張っているために舌の動きが阻害されている
  • 仕事によるストレスや何らかのトラウマによって心理的な負担が生じている

舌癖が出る原因でもっともポピュラーなのが、幼少期の指しゃぶりによるものです。

指しゃぶりは指を上顎につけて舌を下に下げるため、長期間続けていると舌の筋肉の発達を阻害してしまううえに、舌の筋肉が正常でない飲み込み方を覚えてしまいます。こうした癖は、本人は気づいていないケースも多く、なかなか正しい飲み込み方に治すのは困難です。

また、近年大人に多いといわれているのが、ストレスなどによって起こる舌癖です。

ストレスからの食いしばりや口周りの緊張などが原因となって、舌癖が起こっているケースもあるので、普段の生活でストレスを感じる場面の多い方は注意しなければいけません。

舌癖が歯並びに及ぼす悪影響

歯並びは、先天的な理由で悪くなることもある一方で、後天的な要因によってなることもあります。歯並びが悪くなる後天的な要因の多くは舌癖に関係しており、子どもの頃からの癖によって歯並びが悪くなってしまうことも多いのです。

人間は、1日に約1,500〜2,000回飲み込む作業をしています。舌癖がある場合は、その度に強い力で歯を押し出すことになるため、当然歯並びや咬み合わせにも影響が出てしまいます。

以下は、舌癖が歯並びに及ぼす悪影響をまとめたものです。

  • 歯を前に押す力がかかるため、出っ歯(上顎前突)になってしまう
  • 舌が下の前歯あたりに位置する低舌位になると下顎に過度の力がかかり、受け口(反対咬合、下顎前突)になってしまう
  • 上下の歯と歯の間を舌で押し出す時間が長いと、上下の前歯が閉じない開咬や隙間があくすきっ歯(空隙歯列)になってしまう

他にも、叢生と呼ばれる歯並びがガタガタの状態になったり、歯並び以外にも歯ぎしりや食いしばり、いびきなどが生じたりする原因になります。

また、歯並びが悪くなることで発音が不明瞭になり、とくにサ行やタ行、ナ行、ラ行がきちんと発音できないことも。

大人の場合は、歯列矯正で歯並びを整えても舌癖を治さない限り後戻りしてしまう可能性も高いため、舌癖も同時に治すことが重要です。

自宅でできる舌癖チェック

上述したように、舌癖は歯並びや咬み合わせが乱れる要因です。歯には舌が内側から押す力と、頬や唇が外側から抑える力の両方がかかっており、このバランスが崩れてしまうと、歯並びに影響が及んでしまいます。

また、歯並びを治そうと歯列矯正を行っている場合は、治療の妨げになることもあるため、まずは自宅でできる舌癖チェックを行ってみましょう。

以下は、舌や口周りの筋機能が正常かどうかを見極めるチェックポイントです。

  1. 食事の際は前の方の歯で食べている
  2. 安静時、舌の先が前歯や唇に触れている
  3. 飲み込む際に舌の先が唇に接触する
  4. 口の中にある食べ物が見えてしまう
  5. 食べ物が口からよくこぼれる
  6. 迎え舌を指摘されたことがある
  7. 固い食べ物よりもやわらかい食べ物を好む
  8. 食べるときは一度にたくさん頬張る
  9. 早食いが得意
  10. ふと気がつくと口があいている
  11. 唇が厚ぼったくだらしない
  12. 唇をきちんと閉じると違和感がある
  13. 口角が下がっている

上記の項目に多く当てはまるほど、舌癖が出ている可能性があります。自分でチェックしたけれど、判断に自信がないという方は、以下の方法も試してみてください。

鏡を持ち、唇を開けた状態で歯を咬んで「イー」の状態にします。その状態で唾を飲み込んだとき、歯と歯の間から舌がはみ出したり、歯に舌が当たっている感触があったりする場合は、舌を前に押し出す癖がある可能性も高いです。

自分でチェックしてみて舌癖がある可能性の高い場合は、まずは歯科医院へ相談に行ってみることをおすすめします。

舌癖を治す!大人が自宅で簡単にできる3つのトレーニング方法

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「舌癖を治したい」そう思っていても、なかなか定期的に歯科医院へ通うのは大人になると難しいものです。そのような場合は、まず自宅でできるトレーニングを試してみるのも一つの方法です。

ここでは、大人が自宅で簡単にできる3つのトレーニング方法をご紹介します。

あいうべ体操

あいうべ体操とは、舌の筋肉をはじめとする口元の筋肉を鍛える体操です。

もともとは、福岡市のみらいクリニックの内科医である今井一彰先生が考案した方法であるため、自律神経を整えたり高血圧やアトピー、花粉症、無呼吸症候群まで改善したりできます。

しかし、内科領域だけでなく口の中の健康にも大きな効果があることがわかっており、近年多くの歯科医師が推奨しています。

あいうべ体操のやり方は簡単です。

「あー」「いー」「うー」「ベー」と大きく口を動かして1秒ずつキープします。10回を1セットとして1日に3セット行うとよいでしょう。ポイントは、「ベー」というときは舌を顎先に向かって伸ばすように行うことです。

顔のたるみやシワまで改善する効果もあるため、大人の女性にはとくにおすすめします。

市販のトレーニング装置を使用する

舌癖によって緩んだ口輪筋を鍛えるために、市販のトレーニング装置を使用するのも有効です。

近年では、さまざまな口輪筋を鍛える装置が販売されており、自宅にいながら簡単にトレーニングができます。

とくにおすすめなのが、「リットレメーター」という装置です。マウスピースを唇と歯の間にはさんで引っ張りながら使用します。

口輪筋の引っ張る強さを測定しながらトレーニングができるため、数値で結果を評価できるので、効果を感じやすいのもポイントです。自宅でのリラックスタイムや入浴時など、自分の都合のよい時間に無理なく行えるので、継続しやすいのではないでしょうか。

唇のマッサージ

舌癖によって唇が締めにくくなると、口周りの血行も悪くなり、筋肉も固まってしまいます。そのため、口を閉じたときに下顎の先端に梅干しのようなシワができてしまう方も多く、コンプレックスに感じている方も。

以下は、唇のマッサージのやり方です。

  1. 上下の唇をつまんで引っ張ったり戻したりする
  2. 親指と人差し指で上下の唇を揉みほぐし、引っ張るなどの動作を行う
  3. 口の中に指を入れて、頬の粘膜を上下左右に引っ張る

唇のマッサージを行って筋肉をほぐすことで、口腔機能を正常に近づけられるので、ぜひ実践してみてください。

歯科医院で行うMFTについて

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上記では、自宅で簡単にできるトレーニング方法をご紹介しましたが、舌癖の程度によっては自分で改善できないこともあります。そのような場合は歯科医院へ相談に行き、専門家によるMFTというトレーニングを受けましょう。

MFTは、口腔筋機能療法と呼ばれる治療法です。以下の改善を目的として、各種トレーニングを行います。

  • 食べ物を咬む機能(咀嚼)
  • 咬んだものを飲み込む機能(嚥下)
  • 舌足らずなどの発音機能
  • 口呼吸
  • 低位舌
  • 舌癖
  • 口唇の位置

大人になるまでの長期にわたってついた癖は、治そうとすると早い方で半年、遅いと2〜3年以上かかることもあります。

しかし、歯科医師や歯科衛生士などの口の健康のプロが、患者さんの状態に合わせてトレーニングを選択し進めていくため、指示に従ってきちんと行えば舌癖を改善できるでしょう。

まとめ

舌癖の原因や歯並びに及ぼす悪影響、舌癖チェックとともに、自宅でできるトレーニング方法と歯科医院で行うMFTについてご紹介しました。

舌癖は、大人になるまで放置してしまうと、改善を図るには時間がかかります。ただ、時間がかかるからといってそのままにするのは、口の中だけでなく全身の健康のためにもおすすめできません。

今回は自宅で簡単にできるトレーニングを中心にご紹介しましたが、自分で改善するのはなかなか大変なことです。早く舌癖を治したい場合や、自宅でのトレーニングで改善しない場合は、早めに歯科医院へ相談にいくようにしましょう。

当院では、患者様が納得されてから治療を受けていただけるように、口の中や歯の状態を細かく検査した上で、治療計画をはじめから終わりまできちんとご説明いたします。

土日も診療を行っておりますので、仕事や家事で忙しい方でも通院しやすく駅からも近いため、気軽に来院いただけます。

患者様のプライバシーや感染症対策の観点から、個室での診療を行っておりますので、舌癖にお悩みの方は、ぜひ一度千代田区の矯正歯科専門・「末広町矯正歯科」までご相談ください。

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