歯列矯正のなかでも現在主流になりつつある「インビザライン矯正」ですが、どのようなデメリットがあるのか気になる方も多いと思います。
インビザライン矯正は、ワイヤー矯正などの治療方法とはまったく異なるアプローチのため、デメリットを知らずに治療を始めると「こんなはずじゃなかった・・」と後悔することになりかねません。
本記事では、インビザライン矯正を検討している方に向けて、メリットとデメリットや注意点を紹介します。ベストな治療方法を選択するためにも、ぜひご一読ください。
インビザライン矯正のデメリットは?
インビザライン矯正をはじめとする歯列矯正には、多くの費用や時間がかかります。そのため、どの治療方法を選ぶかを決める前に、良い面だけでなく悪い面もしっかり把握しておくことが大切です。
早速、インビザライン矯正にはどのようなデメリットがあるのかみていきましょう。
骨格の問題や状態によっては治療できないケースも・・
インプラント矯正は人気の矯正治療ですが、残念ながらすべての方に適応できる治療法ではありません。具体的には、次のような場合はインビザライン矯正の適応外となるか、矯正できる状態にするための治療が先に必要になります。
●あごの大きなズレによる出っ歯や受け口
● 抜歯により歯が倒れこむリスクがある
● 歯が歯茎に埋もれてマウスピースをかぶせるのが難しい
● 重度の歯周病
●矯正したい部分にインプラントがある(本数が多い)
軽度の出っ歯や受け口であれば、インビザライン矯正のみで対応できることもありますが、骨格に問題を抱える場合は外科手術が必要になります。
また、歯列矯正は「歯を動かす」治療になるため、歯周病によって骨量が少なくなっていたり、インプラントの本数が多く動かすのが難しかったりすると、適用外になることもあります。
装着時間をしっかり守る必要がある
インビザライン治療は、患者さまの歯で型取りをしたマウスピースを装着することで、少しずつ歯を動かす治療方法です。このマウスピースは1日20〜22時間以上装着することが推奨されており、次のマウスピースへの交換も「治療計画」に沿っておこなっていきます。
治療スタート前に立てる治療計画は、この装着時間を守るという条件のもと設定されています。治療中はほぼ1日中マウスピースを装着していることになりますので、日常生活に負担が生じる点もデメリットといえます。
歯科医師の技術によって効果が左右する
インビザライン治療では、歯科医師の技術によって効果が左右されることもデメリットとなります。歯科医師によってインビザライン矯正治療の経験値はさまざまで、同じ治療法を選択したからといって、すべての患者さまが同じ結果になるとは限らないのです。
経験の少ないドクターが誤って適応ではない患者さまにインプラント治療をおこなってしまうなど、トラブルに発展する可能性もゼロではないので、気をつけなければなりません。
インビザライン矯正のメリット・魅力は?
従来の矯正治療に比べてメリットが多いといわれるインビザライン矯正ですが、具体的にどのような部分がよいのか気になる方も多いと思います。ここでは、インビザライン矯正のメリットを紹介します。
世界中で治療が広まっている
インビザライン矯正はアメリカ発の治療方法で、なんと世界中で1,600万人以上*の実績があるといわれています。
1997年から始まった比較的新しい治療方法で、現在でも改良が続けられている革新的な歯列矯正技術という点でも、安心して治療を受けることができるでしょう。
また、インビザライン矯正は子供にも大人にも対応できるので、さまざまなライフステージにあわせて選択できるところもポイントです。
*参考:インビザライン・ジャパン株式会社
事前に治療後の歯並びを確認できる
インビザライン矯正では、治療を始める前に「どのような歯並びになるのか」を確認できるのもメリットの1つです。
お口の中を3Dシミュレーションにて歯の動きをみることができるので、治療中も理想の歯並びに近づいていくイメージをもちやすくなります。
インビザライン矯正で使うマウスピースは0.5mmという薄さのため、本当に歯が動くのか心配になる方もおられるかもしれません。しかし、事前に治療後の歯並びをみておくことで、「頑張ろう」というモチベーション維持にもつなげやすくなります。
見た目が気にならない
インビザライン矯正の最大のメリットともいえるのが、装置が目立たず見た目が気にならないことです。ワイヤー矯正のように、歯が見えると同時に矯正装置がみえてしまう場合、周囲に矯正していることがすぐにわかってしまいます。
しかし、インビザライン矯正で使うマウスピースは透明で薄く、歯が見えてもほとんど気づかれる心配がありません。そのため、周囲の目が気になる方や小さなお子さま、人前で話す機会の多い方なども安心してご利用いただける治療方法となっています。
痛みやトラブルが少ない
他の矯正治療に比べて、インビザライン矯正は痛みやトラブルが少ないというメリットもあります。
ワイヤー矯正のようにワイヤーや金具を装着していると、どうしても締め付け感や異物感によるストレス、口内炎などのトラブルが生じやすくなります。
もちろん、インビザライン矯正でも歯の動きにともなう痛みや違和感はありますが、強い痛みを感じることはあまりありません。
通院の手間が最小限で済む
インビザライン矯正では、数十枚のマウスピースを患者さまご自身で管理することになります。治療スタート時にマウスピースを渡されるので、頻繁に歯科医院に通う必要はありません。
患者さまの状態にあわせて頻度は変わりますが、一般的には約2ヶ月に1回の通院でよいでしょう。
とくに問題がなければ装着時間を守りつつ、治療計画どおりに新しいマウスピースに交換していくことになりますので、忙しい方でも無理なく治療に取り組むことができます。
食事や歯みがきの時は取り外せる
治療で使用するマウスピースは歯にはめ込むだけなので、患者さまご自身での着脱が可能です。そのため、食事や歯磨きのときなど必要に応じて取り外せて、歯周病や虫歯のリスクもおさえられます。
ワイヤー矯正では食事面での制限があるので、インビザライン矯正のように自由に外せることは精神的な負担の軽減にもつながります。
金属アレルギーの方でも治療できる
インビザライン矯正のマウスピースには金属成分が含まれていませんので、金属アレルギーの方も安心して治療に専念できます。
治療で使用するマウスピースは体に害のない医療用プラスチックで作られており、金属製の装置で起こりがちな口内炎、口唇炎、舌炎などのトラブルを最小限におさえられるのもメリットとなっています。
インビザライン矯正を後悔しないための注意点
インビザライン矯正は簡単な治療ではありません。そのため、どの歯科医院や歯科医師でも対応できるものではなく、しっかりと経験を積んだ専門ドクターを見つけることが大切です。
そこで歯科医院を選ぶ際は、次の3つをおさえておきましょう。
●経験や実績は豊富か?
●設備は充実しているか?
●カウンセリングで疑問が解消できるか?
また、患者さまの骨格やお口の状態によってはインビザライン矯正が適応ではないケースもあり、その場合は他の矯正方法を選択するか、外科手術をともなうケースもでてきます。
治療前にカウンセリングを実施している歯科医院がほとんどですので、いくつかピックアップして比較してみるとよいでしょう。できれば症例数が多く実績があり、設備が充実している歯科医院を選ぶことをおすすめします。
インビザライン矯正は一人ひとりに合った治療ができる当院へご相談ください
当院『末広町矯正歯科』では、歯並びに悩みを抱える患者さまへ柔軟な矯正治療をおこなっております。どのような治療が最適かは一人ひとり異なり、ご希望にもしっかり耳を傾ける姿勢を心がけています。
また、矯正歯科を専門とする知識や技術を備えたドクターによる検査・診断と、歯科用CTやデジタル3Dでお口の中を再現できる最新設備により、精度の高い治療を提供しております。
治療前のカウンセリングでは、検査資料をもとに治療計画や期間、費用などを説明させていただき、患者さまにご納得いただいたうえで治療スタートとなります。
小さな疑問にも丁寧にお答えいたしますので、インビザライン矯正にご興味がある方は、ぜひ当院までお問い合わせください。