歯列矯正というと、歯並びや咬み合わせを整えるために行うものという印象ですが、顔全体のバランスを整えたい、小顔になりたいといった美容目的で行う方も増えているのをご存知ですか?
もちろん、歯列矯正の主な目的は歯並びや咬み合わせを改善することですが、その結果小顔になった、横から顔を見たときのEラインのバランスが整ったなど、美容面にも影響を及ぼすのです。
この記事では、歯列矯正を行うことで期待できる5つの変化と、Eラインを整える方法をご紹介します。
歯列矯正を美容目的で行いたいと考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。
歯列矯正を行うことで期待できる5つの変化
歯列矯正をすると、顔全体の印象が変わり「美人になった」「整った顔になった」などと思われることがありますが、具体的にどのような変化が見られるのでしょうか?
まずは、歯列矯正を行うことで期待できる5つの変化についてご紹介します。
出っ歯が解消される
出っ歯は上顎の前歯よりも下顎の前歯が4mm以上前に出ている状態で、両親から遺伝した骨格が大きな原因を占めていますが、子供の頃の指しゃぶりや口呼吸などが原因となることもあります。
見た目の問題だけではなく、健康面でも口腔内が乾燥することで虫歯や歯周病の可能性が高まる、前歯を怪我しやすくなるなどリスクがあることから、歯列矯正をしたいという方が多い症状です。
出っ歯だということで人から嫌なあだ名をつけられることも多く、幼少期からのコンプレックスとして人前で笑うことをためらってしまう方も多いのではないでしょうか?
医療法人社団健青会が行った「矯正治療に関するアンケート」によると「口元で気になる部分はどこですか?」という問いに対して以下のような結果が出ています。
- 歯並びが悪い…61.4%
- 歯の黄ばみ…59.9%
- 出っ歯…25.0%
- すきっ歯…10.7%
- 八重歯…10.3%
- 受け口・しゃくれ…6.5%
- その他…6.9%
このように、具体的な歯並びの中では、出っ歯に悩んでいる方は非常に多いということがわかります。
出っ歯は顔の印象に大きな特徴を与えるため、歯列矯正によって歯並びが整うと、顔全体の印象が変わって見えるようになります。
出っ歯の矯正について詳しく知りたい方は、こちらの記事もご覧ください。
⇒マウスピース矯正で出っ歯は治る?市販品をおすすめしない理由と歯科医院で行うメリットを紹介
すきっ歯が改善される
前述したアンケートでは、出っ歯に次ぐ10.7%の方が悩んでいるというすきっ歯は、歯と歯の間があいている状態で、幼少期の癖や歯の形が小さいことなどが原因となります。
とくに前歯のすきっ歯は笑ったときに人から見える部分なので、顔の印象が貧相になりやすく、コンプレックスを抱いている方も多い症状です。
歯列矯正をすることで歯と歯の間にあいていた隙間がなくなるため、笑顔の印象を大きく変えることができます。
八重歯ではなくなる
八重歯とは、歯列から歯が飛び出して他の歯と重なっている状態を指し、とくに上顎の犬歯に多く見られます。
原因は顎の骨に対して歯の大きさが大きいことや、大人の歯に生え変わるタイミングによって犬歯が並ぶスペースがなかったことなどです。
日本では八重歯がチャームポイントといわれることもありますが、欧米では八重歯からドラキュラや魔女を連想させることから、あまりいいイメージを持たれません。
欧米では歯列矯正をするのが当たり前となっているため、日本人は歯並びに対して無頓着だと言われており、八重歯は海外での印象が悪くなります。
八重歯は笑ったときにすぐにわかる歯並びの一つなので、歯列矯正をすることで笑ったときの印象が変わり、笑顔で清潔感があるという印象を与えることができます。
ガタガタの歯並びが綺麗になる
歯がデコボコしている状態だと、見た目が悪く笑ったときに人に指摘されることを恐れて、内向的な性格になってしまう方もいます。
また、ブラッシングがしにくいため口臭の原因となり、さまざまなコンプレックスを抱えることに。
見た目以外にも、咬み合わせが悪いことで咀嚼がしづらく、食べ物をしっかり咬むことができないことから胃腸に負担がかかっているというリスクもあります。
歯列矯正によってデコボコしていた歯並びが綺麗になると、それまで内向的な性格だった方も思いっきり笑うことができるようになり、積極的にさまざまなことに挑戦できるようになります。
顔のバランスが整う
歯列矯正をすることで、強いくいしばりがなくなり結果的にエラがなくなった、小顔になったという方がいらっしゃいますが、一番多いのは横顔が美しくなったというケースです。
横顔の美しさはEライン(エステティックライン)と呼ばれる線を基準にして評価されます。
Eラインとは、鼻先と下顎の突き出ている部分を結んだ線のことで、このときに上唇と下唇がEラインの内側にあると理想的な美しい横顔といわれます。
出っ歯の方は矯正治療で口元が後退することで、横から見た顔の印象が大きく変わり美しくなります。
Eラインを整える重要性
アメリカの歯科医師によって提唱された理想的な横顔は「Eラインよりも上唇が4mm程度、下唇が2mm程度内側にある状態」といわれていますが、、日本人の場合は「上下の唇がライン上または1~2mm程度内側にある状態」が理想的な横顔だと考えられています。
カネボウ化粧品が実施した「30代のモデル女性100名と一般女性100名に聞く美意識調査」によると、モデルの92.0%、一般女性の78.0%が他人の横顔をチェックしているという事実があるのです。
出っ歯や受け口の方は、横から見たときのEラインが歪んでしまうケースが多く、他人から横顔をチェックされている可能性があります。
そのため、歯列矯正によってEラインが整うと「横顔が綺麗になった」と他人に気が付いてもらえるケースが多いでしょう。
Eラインを整える方法
口元が突出していることでEラインが綺麗ではないとお悩みの方は、骨の形が原因の場合は外科手術が必要ですが、歯列が原因の場合は歯列矯正によってEラインを整えることができます。
ここからは、歯列矯正と抜歯についてご紹介します。
歯列が原因の場合は矯正治療を
歯列が原因の場合は矯正治療によって上顎や下顎を後退させることで、Eラインを綺麗に整えることが可能です。
歯列矯正には、以下のような種類があります。
マウスピース型矯正装置 | 裏側矯正 | ワイヤー矯正 | |
メリット | ・目立たない ・取り外しができる |
・表から見えない |
・金属性で丈夫 ・他の装置より安価 |
デメリット | ・指定された装着時間を守る必要がある ・症例が限られる |
・装置が外れやすい ・舌にあたって痛い |
・装置が目立つ ・痛みがある |
マウスピース型矯正装置、裏側矯正、ワイヤー矯正と種類があり、それぞれメリットやデメリットが存在するため、歯科医師と相談しながら自分の症状に合った方法を選ぶようにしましょう。
マウスピース型矯正装置のメリットやデメリットを詳しく知りたい方は、こちらの記事もご覧ください。
⇒マウスピース型矯正装置にデメリットはある?メリットとあわせて紹介
歯列矯正と抜歯について
Eラインが乱れるほど歯並びに問題がある状態だと、改善には抜歯が必要なケースもあります。
歯列矯正における抜歯は、抜歯をすることで歯が並ぶスペースを作り、綺麗に歯を並べていくという方法です。
また、抜歯以外にも歯の表面を削って歯を動かすスペースが作れるケースもあります。
全ての症例において抜歯が必要というわけではないため、健康な歯を抜きたくないという方は、歯科医師と相談しながら治療を進めましょう。
まとめ
歯列矯正で期待できる5つの変化と、Eラインを整える方法をご紹介しましたが、参考になりましたか?
歯列矯正を行うと、今まで悩んできた歯並びを整えることができ、笑顔に自信がもてる、積極的に行動することができるようになるなど、メリットが多数あります。
悪い歯並びは美容面以外にも、放っておくことでさまざまな悪影響を及ぼすため、健康面でも治療することをおすすめします。
当院では平日19時まで診療を行っており、患者さまにとって最適な治療をあらゆる目線から提案させていただきます。
日本矯正歯科学会の認定医が在籍しており、一定の技術力をお約束するとともに、レントゲンを撮らずに虫歯をチェックできる口腔内スキャナーなど最新の機器を揃えています。
プライバシーと感染対策も万全な個室対応ですので、歯並びが気になる、美容目的で歯列矯正をしたいという方は、ぜひ一度「千代田区の矯正歯科専門・末広町矯正歯科」までご相談ください。